円形脱毛症
数年前のある日。
子どもに言われた一言。
「ママ…。
髪の毛…、はげてる所があるよ…。」
過酷な生活をしていたある日の夕方だった。
確かに精神的に追い込まれた生活をしていた。
でも、
いつか逃げ出すまでがんばるんだと、
前向きな気持ちで毎日を過ごしていた。
まさか自分がはげるまで追い込まれていたなんて、
自覚がなかった。
子どもの見間違えじゃない?
つむじのこと?
なんて思いながら、
手鏡を持って洗面台へ向かった。
合わせ鏡で後頭部を確認したら…。
本当にはげていた…。
「え…?」
しばらく固まっていた私。
「ママ、目立たないから大丈夫だよ。」
という子どもの声で我に返った。
お金も車の鍵も取り上げられ、
病院も受診できないまま過ごした。
幸いにも、
500円玉サイズのと、
そのすぐ横に2センチくらいの。
はげは2カ所で留まっていた。
逃げ出してからも保険証は使えないし、
しばらく受診できずに過ごした。
気にしすぎると良くないと思い、
剥げはあまり見ないように、
触らないように過ごした。
久しぶりに頭を確認したある日、
2センチ程あった小さい方のはげが、
どこだったかなというくらい、
目立たなくなっていた。
500円玉サイズの方はまだ存在感があったが、
ポヤポヤした毛が生え始めていた。
「自然に治るかも!」
さらに日が経ち、
500円はげの場所も毛が伸び始めていたが、
その付近の痒みというか、
違和感を感じるようになっていた。
「また抜けるのかな…。」
数日後に美容室へカットしに行った時、
思いきって初対面の美容師さんに聞いてみた。
「このへんに500円玉くらいのサイズの円形脱毛症
があって、少しはえてきていると思うんですけれ
ど、まだ目立ちますか?」
美容師さんは、
クリップでまわりの髪をとめて、
脱毛の位置を確認してくれた。
「まだはえ揃っていないけれど、
ちゃんとした毛が伸び始めているから、
この髪型だったら目立たないよ。」
良かった。
今では500円サイズのほうもほぼわからない程になりました。
今のところ、
再発なし。
私の円形脱毛症体験談でした。
