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🎦「ハスラー」感想※ネタバレあり

深い。深すぎる。一回じゃ理解しきれないかも。
ポール・ニューマン主演。

賭けビリヤード師(=ハスラー)エディは15年間無敗のファッツに勝負を挑み、勝っていたものの最終的には負けてしまう。賭け師の後援者的存在のゴードンに「落伍者であり人格がない」と言われてしまう。そんな中サラという女性と出会い恋に落ちる2人。だがハスラーとしての復活を遂げたいエディはゴードンの後押しを得ることになり…


出たよ出たよ、ジョージ・C・スコット。もう演技が上手すぎて画面に現れる度に腹立つわ~(笑)
“パットン”でも“博士の異常な愛情”でもそうですけど本当にその人本人みたいな、実在してるかのように演技をするので怖いんです。今回もやってくれたよ(笑)



それはさておき。一言でまとめるなら「主人公エディのハスラーとして、一人の人間としての成長物語」
なのですが何せ犠牲が多すぎる。
こんなに大きな犠牲を払わないと気がつかないだなんて。なんてこと。




勝つことにだけ価値がある主義のまじで腹立つジョージ・C・スコット、つまりゴードンはサラに平気で嘘をつき、自分にとって敗者になりかねない存在はさっさと消し去ろうとします。本当に腹立つ演技力(笑)
サラとゴードンの対比はすごくよく描かれていたと思います。途中から一気にシリアスになり、意味ありげなシーンが増え、不穏な映画に変わるのが鳥肌。



恋人サラに関してはネタバレすると自殺してしまうわけですが…これは他の方の感想になかったのですが私の見解を。ゴードンに肉体関係を迫られ、エディに絶望して自殺した。のではなく、“わざと肉体関係を持ち、わざとゴードンの部屋の浴室で死ぬことによりそこまでしてでもエディを確実にゴードンから引き離したかった”のではないかと思いました。



ゴードンはキスしただけで肉体関係を迫っているわけではなさそうですし、実際お酒ある?と訪ねたのはサラです。こんなに献身的に人を愛せるだなんて。エディに対してどれだけの広い心と愛を持っていたか…
それにエディが気がつかなければならない場面は何回もあります。なのに気がつかない。失ってから気がついて後悔。男って全く。(個人の意見ですよ(笑)



ゴードンと決別しファッツに再チャレンジするエディですが、サラの自殺という大きな代償を払ってもやはりチャレンジはして勝つことに意味があるのでしょうか。と思ったけどサラへの償いみたいなこともあるのかな。大金を獲て勝っても重い空気。勝つことだけが全てではないことを知った男の静けさというところでしょうか。




ファッツもこの辺りは同じで勝って相手を打ち負かすことが全てという価値観ではなく(だから強かった)静かにお互いを認め合うラストシーンは素敵です。最後は不穏な空気が漂い、だんだん引きの画になるのが凄い余韻を残す演出でした。



ビリヤードで稼ぐポール・ニューマンのちょいとお洒落な話かと思って観たのにこんな展開でこんな気持ちになるだなんて(笑)人の意見はそれぞれなのは承知ですが、めちゃくちゃ個人的には、この映画をただのビリヤード映画だったり、娯楽映画として捉える人やこの映画が分からない、嫌いって人とはお友達になれないかなーって感じ。笑 そういう人間の奥深いところに触れるような映画でした。




最近観る映画は良作&考えさせられるものが多くて感情があふれでそうになります…いいことだけどちょっと疲れる(笑)


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