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Teenage Fanclub Bandwagonesque 〜普遍のカタルシス

Teenage Fanclubというバンド

ティーンエイジファンクラブはスコットランドグラスゴーの1990年代前半からの活動しているバンド。

1990年1stアルバム「A Catholic Education」発表、「Everything Flows」、同年Single「God knows it‘s true」哀愁漂うメロディーとコーラスが特徴のギターポップバンドだ。

ノーマン・ブレイク、レイモンド・マッギンリー、ジェラルド・ラブのトリプルボーカルも珍しく、またハモリも美しい。1stあたりはドラムスのフランシス・マクドナルドのプレイスタイルにより手数の多いドラムも曲の疾走感に一役勝っていた。
メロディアスな曲とアンダーグランドでヘビーな曲との差が激しい。
一粒で2度美味しい。

イギリスバンドの登竜門クリエーションレコードと契約し、「the king」発表も版権の問題で1ヶ月で廃盤、しかしスコティッシュインディーロックの雄としてその存在感を加速させていく。

Nirvanaが引き起こしたオルタナ・ブームの中
1991年2ndアルバム「bandwagonesque」発表

bandwagonesque

プロデューサーに鬼才ドン・フレミングを起用、
イギリスではクリエーション、アメリカではニルバーナと同じDGCにて発売。

David Geffin Company Records


ハードエッジなバンド構成の中でどこか物憂げで悲しげなメロディーとコーラスで心を締め付ける。

冒頭を飾るThe concept、What you do to me、Star Signと言ったシングル曲もそうだが、
I wanted to assassinateと詩うDecember、
Baby,I love youとストレートに愛を伝えるSidewinder、
「All I know is all I know
What I've done I leave behind me
I don't want my soul to find me」と禅問答を唱えるAlcoholiday...
とにかく捨て曲が一切ないアルバム。

いちいち泣けるメジャー→マイナー転調やコーラスアレンジのうまさは曲自体の秀逸さを際立たせ、もう一周聴きたくなる中毒性を秘める。
ザ・センチメンタリズム

インディーポップ、パワーポップ、UKロック、グランジロック等様々なカテゴリーの狭間に生きるスコティッシュ・マイノリティの潔さ、振り切れ方、独自性は稀有。
バンドワゴネスク=「流行っぽい」のオルタナティブ性も含めてこの時代ならでは産物。

宇都宮の街外れの中古レコード屋でジャケット買いで購入し、東京に戻るまでの普通列車の中で何回も何回も聴いた。
今もまだ聴いている。
まだ心がガッツリ洗われている。

のちにThe posiesが期せずしてドン・フレミングプロデュースの下、DGCから1993年に名盤Frosting on the beaterが世に出る。

The posies
Frosting on the beater

ドン・フレミングはささくれ立ったギターとボーカルコーラスの重ね方が極端に上手かった。

マシュー・スイートと共にメロディック・パワーポップ創世の先駆けになり、のちのWeezer(これもゲフィン)等グランジロック終焉後のパワーポップへの橋渡しになっていく。

最後に、
Teenage Funclubが出演した1992年のレディングフェスティバルをあげておきます。

みんな泥だらけだけど、
争いも覇権主義も無差別殺戮のない平和な社会。

携帯電話で撮影ばかりしている人もない。
ただ純粋に今なっている音楽を楽しみ、明日を生きる糧とする時代。

これから僕たちは変えていかないといけない。

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