テニス殿堂入りのシャラポワ 700ドルを握りしめた父親の冒険から全ては始まった
今年、テニス殿堂入りを果たしたマリア・シャラポワ(英語読みはシャラポヴァ)。そのインタビューで、父親について語る場面があった。
(インタビュアー)"I want to talk about your relationship with your dad. You came here to this country with him when you were seven years old. And my understanding is that he had just $700 in his pocket. What is that like to share this moment with him?"「お父さんとの関係について聞かせてください。あなたは7歳のときにお父さんと一緒にこの国へ来られました。その時お父さんの手元にはわずか700ドルしかなかったと。この瞬間を分かち合うのはどんな気持ちですか?」
(シャラポワ)"He didn't have much. We didn't have much as a family. But we had each other, and my father had a very big vision. And, you know, you could say he was very optimistic. You could say he was crazy. From the outside, especially now that I have a three-year-old boy, I realize it even more. I started playing tennis when I was four, and I cannot imagine my son starting at that age. But when I look back, especially as a parent, I realize how crazy it was to arrive in a new country with so very little and just a big hope and dream. And then, to get to a stage over 30 years later, and to celebrate and be there together—that was a very special moment."「父は多くを持っていませんでした。私たち家族もそうでした。けれども私たちにはお互いがいて、父にはとても大きなビジョンがありました。とても楽観的だったと言えるでしょうし、クレイジーだったとも言えるでしょう。客観的に見て、特に今、自分に3歳の息子がいるからこそ、改めてそのことをより強く感じます。私は4歳でテニスを始めましたが、自分の息子がその年齢で始めるなんてとても考えられません。親になって振り返ってみると、ほとんど何も持たずに新しい国にやって来て、大きな希望と夢だけを頼りに生きるということが、どれほどクレイジーなことだったかを痛感します。それから30年以上が経ち、この舞台で父とこの瞬間を祝えたことは、本当に特別な出来事でした」
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シャラポワは女子テニス史上10人しかいないキャリアグランドスラムの達成者だが、その最初のタイトルは2006年USオープンだった。幸運にもその瞬間に立ち会うことが出来た。

この女子決勝の後に行われたのが混合ダブルス決勝。ブライアン兄弟(シャラポワと同じく今年殿堂入り)のボブ・ブライアンと組んだマルチナ・ナブラチロワが、現役最後の日をグランドスラム優勝で飾った。新進気鋭のシャラポワ(当時19歳)と、不世出のレジェンドのナブラチロワ(当時49歳)。新旧スーパースターの優勝を同じ日に間近に見られるという、とんでもない一日(正確には混合ダブルスは日付が変わったので二日間)であった。

ちなみに国際テニス殿堂はロードアイランド州ニューポート、野球はニューヨーク州クーパーズタウン、バスケットボールはマサチューセッツ州スプリングフィールドにある。ニューヨーク州ニューヨークにあるトラックアンドフィールド(陸上競技)の殿堂以外はかなりの距離を運転する必要があるが、ニューヨークに住んでいた頃、その全てを訪問した。いずれもスポーツ好きの方にはお薦めの施設である。
