ひまつぶし
やるべきことは山のようにあるけれど、どれも手を付けたくないため、現在、ひま・・・というときがある。
まったく大人として恥ずかしい限りだけど、そんな日もある。
そのくせ、ひまであることを認めたくない。自分がこんなに役に立たない存在であることを認めるわけにはいかぬと、まんまと焦燥感に襲われる。
何かしなきゃ。
でも、溜めに溜めた帳簿を付けるのも今じゃないんだ。月に1回のお風呂の掃除なんて、こんなに暑いのだから汗だく必須だし、ウェブサイトの修正なんて、自分のダメさで焦燥感がさらに煽られかねない。
それら以外の何かでどうかひとつ。欲を言えば、お金が儲かる何かがいい。もっというと、誰かに喜ばれる何かだったら、なおいい。
でももちろん、そんなものは思いつかなくて相変わらずひまなので、いっそのこと、何かしなきゃって思うのを止めてみるのです。
ところで、高速道路を走りに走って、そろそろ飽きてきたって頃、ひまつぶしにタンクローリーの積載物をチェックする、というのが私の趣味である。
「危」とか「毒」という大きな文字を掲げて堂々と走るタンクローリーを見つけたら、いったいどんなアブナイ毒物を大量に積んで走ってるのだ、おいおい!なんて思う。(あなたが一番アブナイ)
積載物はタンクの右後方に表示されていることが多いので、追い越すときに読むことができるのだ。
近くはさっぱり見えないけれど、遠くなら割とよく見える私の視力はこのときのためにあるんじゃないかといつも思う。
ここまで書いておいてなんだけど、書かれていた積載物の名前は、ヤバそうなものほどしっかり記憶できたことはない。確か、苛性なんとかソーダとか硫酸なんとか。運転中でメモれない上に聞きなれないカタカナの文字。
とは言え、なんとも危険な液体が銀色のタンクでたぷんたぷんしちゃってるに違いないのは、わかる。
しかし、わりと多いのは重油とかガソリンである。そんなときは大変申し訳ないけど、ちょっとだけがっかりする。
勝手ながらテンションが上がらない。ただ運ばれてるだけなのに、ひまなオバサンにがっかりされていようとは、知る由もないだろう。
工業系ばかりかと思うと、シロップとか果糖ぶどう糖液糖なんかの食品のときもある。シロップたぷんたぷん。
見ただけで血糖値が上がりそうになる。
