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後から訃報を知ったとき、何ができるだろう——祈り百貨店が「お悔やみ特集」を作った理由

冬になると、別れの知らせに触れることが増える気がします。

これはデータだけではなく、お店をやっていての肌感覚です。供養に関わる品を扱っていると、季節によってお客さまの数や動きが少し変わる気がします。

冬は、訃報を受け取る機会が増える季節でもあるのかもしれない。そんなことをふと考えるようになりました。


「後から知った」という経験

ここ数年で、お葬式のかたちが変わりました。

家族だけで送る家族葬が増え、故人の友人や知人には、式が終わってから知らせが届くことも多くなりました。コロナ禍を経て、その流れはさらに広がったように思います。

参列できないまま、訃報だけを受け取る。

そのとき、気持ちはあるのに、何をすればいいかわからない——そういう宙ぶらりんな感覚は、きっと多くの人が経験しているのではないでしょうか。私自身も、そういう経験があります。

連絡を入れるべきか、何か送るべきか、でも相手も大変な時期だし……と、結局何もできないまま時間が経ってしまうこともある。

その「どうすればよかったんだろう」という感覚が、ずっと頭の片隅に残っていました。


正直に言うと、うちで出せる商品は多くありません

祈り百貨店は、供養品を扱うお店です。

ミニ仏壇や骨壷、お位牌——そういった品は、主に亡くなった方のご家族や近い立場の方に向けたものです。「訃報を受け取った側」の方に向けて、私たちが用意できるものは、まだそれほど多くありません。

それでも、今回の特集を作ろうと思ったのは、「少ないけれど、役に立てるものはある」と気づいたからです。


所作で、気持ちを届ける

たとえば、ふくさ。

香典袋をふくさに包んで渡す。それだけのことですが、その所作には「あなたのことを大切に思っている」という気持ちが自然と宿ります。持っていなければ、これを機に一枚用意しておくのもいいかもしれない。そう思って選びました。

念珠袋も同じです。念珠をきちんと袋に収めて持つ。ただそれだけで、自分の気持ちが少し整う気がします。

そして、参列が難しかったときや、後から気持ちを届けたいときには、お線香やお花を送るという方法もあります。相手の負担にならない形で、「あなたのことを想っています」と伝えられる品を、今回はいくつか選びました。

ふくさで包むひと​手間に想いを​込めて

正解はなくていい

今回の特集だけでなく、チームでよく話しているのは「正解を選ぶものではなく、気持ちを託すもの」という言葉です。

お悔やみの場に決まったルールはあるけれど、一番大切なのはそこではない。相手を思う気持ちがあれば、形は多少ちがっても伝わる。私たちはそう信じています。

何を持っていけばいいか迷ったとき、後から何か届けたいと思ったとき、この特集が少しでも手がかりになれば嬉しいです。