【転職時代の話】完璧をあきらめて、「正解」を探すのをやめたら前に進めた。
こんにちは、井ノ部(いのべ)です。
昔、転職活動をしていたころ。
ふとブラウザを開いたら、タブが37個開いていました。
「IT業界 転職」
「マーケティング 求人」
「40代 キャリアチェンジ 成功例」
どれも開きっぱなしで、調べ切っていない。
そして、どれも「答え」をくれなかった。
私は画面を閉じて、小さくため息をつきました。
「私って、いつも情報を集めすぎてしまうな」
「正解」が欲しいと思っていた
私は、昔から情報を集めすぎてしまうタイプです。
ランチを決めるのに、口コミを10件読む。
映画を選ぶのに、レビューサイトを3つ巡回する。
そして、転職を決めるのに……タブを37個開く。
周りからは「慎重だね」と言われます。
それはその通りだと思います。
でも、ある時思ったんです。
これは慎重というより、
「完璧な正解」を探しすぎているじゃないかな?
「失敗したらどうしよう」
「もっといい選択肢があるんじゃないか」
「今じゃないかもしれない」
そうやって、情報を集め続けている間に、
時間だけが過ぎていく。
まるで、宝の地図を握りしめたまま、
一歩も動けない冒険者のように。
本当に欲しいのは「失敗しない保証」だった
当時の私は、
会社に不満があったわけじゃありません。
給料も悪くないし、人間関係もそこそこ。
ただ、「このままでいいのかな」
という漠然とした不安だけが、
じわじわと心を侵食していました。
「もっとやりがいのある仕事があるんじゃないか」
「このスキルセットで、本当に将来大丈夫なのか」
そう思って、転職サイトに登録しました。
エージェントにも会いました。
職務経歴書も、何度も書き直しました。
でも、応募ボタンを押せなかった。
「もう少し、情報を集めてから」
「もっと、条件の良い求人があるはずだ」
そうやって、タブは増え続けました。
そして37個目のタブを開いた時、ふと気づいたんです。
私は「正解」を探してすらいなかった。
「失敗しない保証」を探していたんだ。
そんなものは、どこにもないのに。
「完璧じゃなくていい」と決めた日
転機は、ある日の夜でした。
友人と飲みに行った時、こんな話をされました。
「成り行きで会社を立ち上げたけど、
何とか続けてこれたなあ。
最初は『失敗したかな』って思ったよ。
でも、正解が後からついてきてくれたんだ」
その言葉が、妙に心に刺さりました。
帰り道、スマホで転職サイトを開きました。
いつもなら「もう少し考えよう」
と閉じるところを、今回は違いました。
「完璧じゃなくていい」
そう自分に言い聞かせて、
目の前にあった求人に応募ボタンを押しました。
条件は揃ってなかった。
給料も、今より少し下がる。
でも、「やってみたい」と思える仕事内容だった。
それだけで、十分だと思いました。
勢いで「応募する」をタップした瞬間、
胸の奥で何かがほどけていくのを感じました。
動き出して、見えたもの
結果から言うと、その会社からは不採用でした。
「ほら、やっぱり」
そう思って、また立ち止まるかと思いました。
でも、不思議なことに、そうはならなかった。
むしろ、
「あ、不採用でも大丈夫なんだ」
と気づいたんです。
そこからは、早かった。
「完璧じゃなくていい」と割り切って、
次々に応募しました。
面接で緊張しても、
「まあいいか」と思えるようになりました。
そして3社目の面接で、今の会社に出会いました。
面接官との会話が弾んで、
「この人たちと働きたい」と素直に思えました。
「正解」は、後からついてくる
転職して1年。
正直に言うと、また次の挑戦を考え始めています。
でも
「結局、転職は失敗だったんじゃないの?」
そう問われたら、私は首を横に振ります。
あの時動き出したからこそ、次に進めるんだから。
転職して学んだこと、
出会った人、
そして自分で踏み出す勇気。
それらは全て、次の一歩につながっています。
迷い続けて進んでいく
今でも時々、不安になる夜があります。
「あの時の選択で、本当によかったのかな」
「もっと他に、いい道があったんじゃないか」
そんな時は、転職サイトのタブを37個も開いて、
モニターの前で呆然としていた自分を思い出します。
あの日の私に、そして、
またいつか迷子になりそうな未来の私に、
これだけは何度でも言い聞かせたい。
完璧じゃなくていい。
失敗しても良い。
どんな選択でも、行動したことが
次への積み重ねになるんだから。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!
それではまた、次のnoteでお会いしましょう。
