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ダブリンの街角で|英語は「正しく」なく「生きて」いた

仕事中、BGM代わりに

映画『ダブリンの街角で(Once)』を流していた。

この映画はもう100回は見ている。

セリフも、展開も、全部知っている。


なのに、昨日は少し違った。


英語が、耳に引っかかった。


綺麗じゃない。

教科書みたいな英語じゃない。


もっと崩れていて、

もっと疲れていて、

もっと人間だった。



女の子が、壊れた掃除機を直してもらった後、言った。


"Nothing for free."


無料のものなんてないわ。


たった3語。


でも、それは金の話じゃなかった。


たぶん、生きることの話だった。



主人公が言う。


"Do you wanna stay tonight?"


泊まっていく?


彼女は少し黙って、


"No…"


と言う。


それだけだ。


それ以上、何も言わない。


その沈黙の方が、長い文章より雄弁だった。



英語は、正確じゃなかった。


途切れていたし、

飲み込まれていたし、

発音も崩れていた。


でも、それが本物だった。


日本語でも同じだ。


「やってらんねえよ」


「まあいいや」


「……そうか」


そういう言葉は、教科書には載らない。


でも、人生はそっち側にある。


思い出した。


俺がずっと好きだったのは、

正しい英語じゃない。


Bushの

Everclearの

The Wildheartsの


あの、不完全な英語だった。


意味を全部理解できなくても、


感情だけは、理解できた。


文法じゃなく、呼吸だった。


英語は、勉強するものじゃない。


聞くものだ。


ダブリンの街角で、


それを思い出した。


あとがき


たぶん俺は、英語を理解してるんじゃない。


英語に、共感してるだけだ。


もう腱鞘炎でギターが弾けなくなっちゃった😅
たまにでもリハビリで
動画とか気まぐれで更新します。




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