🎸なぜ作曲は「少し変えるだけ」で別の曲になるのか —— コード進行から始める発想法♪ 【インディーズセミプロが教える作曲講座サンプル】
作曲でつまづくポイント
作曲を続けていると、「新しい曲を作ろうとしているのに、なぜか似たような曲になってしまう」と感じる瞬間があります。
これは多くの人が経験することであり、特別なことではありません。
むしろ、それは自分の中に「安定したパターン」が出来てきた証拠でもあります。
作曲は、完全な無から生まれるというよりも、既に存在している音の組み合わせを「どのように変化させるか」という作業に近い側面があります。
その中でも、最もコントロールしやすいのがコード進行です。

コード進行を変形させる技の解説
例えば、次のような進行があります。
C → Am → F → G
これは非常に一般的で、多くの曲で使われている形です。
この進行の特徴は、すべて同じキー(Cメジャー)の中で完結していることです。
この状態は、安定していて自然ですが、その分「予測しやすい」とも言えます。
ここで一つだけコードを変更してみます。
C → Am → F → E7
最後のGをE7に変えただけですが、印象は大きく変わります。
なぜなら、E7は本来Cメジャーの中に自然に存在するコードではなく、一時的に別の方向へ引っ張る力を持っているからです。
このようなコードを使うことで、曲に「揺れ」や「違和感」を加えることができます。
重要なのは、すべてを変えないことです。
一部分だけを変えることで、元の形を保ちながら、新しい印象を作ることができます。これは、作曲を進める上で非常に有効な方法です。

もう一つの方法として、「コードを追加する」という考え方もあります。
例えば、
C → Am → F → G
という4つのコードの間に、別のコードを挟みます。
C → Am → Dm → F → G
このようにコードを増やすことで、動きが滑らかになり、より複雑な印象になります。
また、「同じ機能を持つ別のコード」に置き換える方法もあります。
例えば、Cの代わりにEmを使うと、完全に同じではありませんが、関連性を持ったまま違う響きになります。
このような置き換えは、曲の雰囲気を変えるための基本的な技術の一つです。
さらに、テンポも重要な要素です。
同じコード進行でも、テンポが変わるだけで曲の性格は変わります。
ゆっくり演奏すれば落ち着いた印象になり、速くすれば緊張感が生まれます。
また、リズムの配置を少し変えるだけでも、新しいフレーズのように聴こえることがあります。
ここで大切なのは、「完全に新しいものを作ろうとしないこと」です。
既にある形を基準にして、
・一つのコードを変える
・コードを追加する
・別のコードに置き換える
・テンポを変える
こうした小さな変化を積み重ねることで、曲は自然に変わっていきます。
作曲が進まないときほど、大きく変えようとするのではなく、小さな変更を試してみてください。
その変化の中に、自分だけのパターンが見つかることがあります。
そして、そのパターンこそが、後に「自分のスタイル」と呼ばれるものになります。
次回は、この「置き換え」をもう一歩進めて、キーの外のコードを使いながらも、自然に聴かせる方法について説明します。

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