中小企業が「まずやるべき」ITセキュリティの順番
足りないのは危機感ではなく「順番」
セキュリティの「やるべきこと」は、調べれば調べるほど増えます。
EDR、ゼロトラスト、標的型メール訓練——。
ベンダーに相談すれば、見積もりは数百万円。予算も人も足りない中で、不安だけが積もっていく。
もしそうなら、足りないのは危機感ではありません。自社の規模で、何から手を付けるかの「順番」です。それを教えてくれる人が、社内にいないだけです。
順番を間違えると、二重に損をする
順番を間違えたときの損失は2つあります。
ひとつは、高価な製品を導入したのに基本の穴が開いたままになること。
退職者のアカウントが残っている、多要素認証が全員に効いていない——実際の侵入は、こうした地味な入口から始まります。
玄関が開いているのに、窓に高級な鍵を付けている状態です。
もうひとつは、順番の根拠を説明できないと稟議が通らないこと。
「なんとなく不安だから」では予算は出ません。
「無料でできる基本を先に埋めた。次はここ」と言える順番こそが、説得の材料になります。
お金をかける前に、この3つを確認してください
いずれも追加費用ゼロで確認・着手できるものです。
全アカウントの多要素認証(MFA)の状況を一覧で出せるか——設定率が何%か即答できるか。コストゼロで効果が最も大きい対策の代表です。
管理者権限を持つ人を、全員名指しで言えるか——強い権限は数を絞るだけでリスクが減ります。これもゼロ円です。
バックアップから「戻せた」実績があるか——取っているかではなく、復元テストをしたことがあるか。戻せないバックアップは、無いのと同じです。
3つが埋まってはじめて、道具の検討に進む価値が出ます。
おわりに
ひとり情シス・兼務IT担当の方向けに、限られた予算と時間で進めるセキュリティの優先順位の勘所をチェックリストにまとめています。
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