小学校のクラスは6人でした。少人数教育の落とし穴を僕は知らなかった
「え、6人?」
小学校の話をすると、だいたいそう言われる。
そう。
僕の小学校のクラスは6人だった。
全校生徒は30数人。
当然、クラス替えは一度もない。
幼稚園からずっと同じメンバー。
友達というより、兄弟のような感覚だった。
当時の僕にとって、それは普通のことだった。
当たり前だった田舎の景色
僕は自然に囲まれた小さな町で育った。
周りには山と川と田んぼしかない。
梅雨になると、
カエルの大合唱が街に響き渡る。
夜になると、
その鳴き声が静かな町に広がる。
冬は雪が降る。
そんな日は決まって
クラスみんなで雪合戦をした。
それが毎年の恒例だった。
ヤンキーもいない。
悪い誘惑もない。
ただ、美しい自然があって、
それが僕たちの毎日だった。
そんな環境が
僕にとっての“当たり前”だった。
人の多さに驚いた高校
高校で家を出た。
県外の高校に進学した。
そこで僕は衝撃を受けた。
1学年8クラス。
当時の僕には、
信じられない人数だった。
クラスは約40人。
教室に入った瞬間、
まず机の数に驚いた。
ぎっしり並んでいる。
今までとは
まったく違う世界だった。
今までは
学校の全員の顔と名前を知っていた。
でもここでは、
全員を知る前に卒業してしまう。
そう思った。
発表が怖かった
授業中に当てられる。
その瞬間、
足がガクガク震えた。
席を立った瞬間、
頭が真っ白になる。
言いたいことが思い出せない。
言葉が出てこない。
間違えた回答をして、
教室の空気が微妙になる。
正直、地獄だった。
僕はそれまで、
大勢の前で話す経験を
ほとんどしてこなかった。
成功体験もない。
だから怖かった。
あなたもありませんか?
授業で当てられた時。
人前で発表する時。
頭が真っ白になる瞬間。
このままでいいのか
ある日、ふと思った。
このまま
人前に立つことを避けて
生きていくのか。
それが
本当に自分の人生なのか。
怖い。
でも、
このままの自分も
正直好きではなかった。
小さな挑戦
だから僕は決めた。
授業で手を挙げることにした。
間違えてもいい。
笑われてもいい。
それでもいいから
一歩だけ前に出てみよう。
たったそれだけのこと。
でも僕にとっては
大きな挑戦だった。
気づけば前に立っていた
少しずつ
人前に出ることに慣れていった。
そして気づけば、
高校3年間で
学級委員長を2回。
副委員長を2回。
どれも立候補ではない。
クラスの投票だった。
文化祭や体育祭。
クラスの決め事も
前に立って進行するようになっていた。
もちろん
うまくいかなかった日もある。
まとまりのない
クラス会になったこともある。
それでも、
あの経験は間違いなく
僕の財産になった。
少人数教育の落とし穴
今振り返ると、
少人数の環境は
とても温かい場所だった。
でも同時に、
大勢の中で
自分を表現する経験がほとんどなかった。
それが僕にとっての
「少人数教育の落とし穴」だったのかもしれない。
もちろん、
少人数教育が悪いわけではない。
ただ、
どんな環境にも
見えない弱点はある。
僕はそれを
高校に入って初めて知った。
人は小さな一歩で変わる
人は、
ほんの少しの勇気で変われる。
いきなり大きな挑戦をする必要はない。
小さな一歩でいい。
でもその一歩は、
確実に未来を動かす。
嫌いな自分がいるなら
もし今、
嫌いな自分がいるなら。
一緒に
一歩踏み出してみませんか。
この先の人生、
ずっと自分を嫌い続けるのはあまりにも怖い。
うまくいかない日もある。
落ち込む日もある。
そんな時に
思い出してもらえる存在でありたい。
僕は
共に一歩を踏み出す伴走者でありたい。
あなたの幸せの
ほんの一部になれたら嬉しい。
