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正論だけでは政局は動かない

政治を見ていると、「正しいことを言い続ければ相手は倒れる」と考える人が少なくない。

しかし、現実の政治はそんなに単純ではない。

政権側は回答書で対応し、これ以上争点を広げず時間を味方につけようとする。一方、野党は証人喚問を求め、新たな材料を引き出して世論の関心を維持したい。

どちらも、自らに有利な盤面をつくろうとするゲーム理論的な行動である。

ここで冷静に考えたい。

もし新たな証拠や証言が出なければ、追及だけで政局は動くのだろうか。

過去を振り返っても、日本の政治は「追及の熱量」だけで大きく動いた例は決して多くない。支持率、党内力学、世論、そして新事実の有無が重なって初めて政局は動き出す。

だからこそ、政治を見るうえで重要なのは「誰が正しいか」だけではない。

「次に何が起こるのか」「相手はどう動くのか」「その一手で誰が利益を得るのか」という盤面全体を見る視点である。

政治は正論だけで勝敗が決まる世界ではない。

繰り返しゲームの中で、相手の手を読み、自らの利得を最大化しようとする。その積み重ねが、最終的な結果を左右する。

熱くなることは否定しない。

しかし、熱くなるほど視野は狭くなる。

だから私は、一歩引いて盤面を見る。

その方が、次の一手は見えやすいと思うからだ。

#ゲームで学んだこと

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