【BCG カーボンニュートラル実践経営】 読書#184
みなさん、いつもお世話になっております!
本日は、私の投稿の軸とする一つ「本」「読書」に関して書かせていただきます。
自己紹介に書いたマイルールを守りながら、私の大好きな本について書いていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします!
今回は、経営です。
それも、気候変動に対応した、地球環境を考えた経営についてです。
ヘッダーは、ポピットさんの作品を使わせていただきました!
ありがとうございます!!
目次
基本情報
ボストン コンサルティング グループ (著)
日経BP 出版
2021年11月22日 第1刷発行
全294ページ
読書所要期間5日
本書も、バリューブックスさんで購入しました!!
私が本書に出会うきっかけ
私は、気候変動などについて、それなりに強い関心をもっている。
しかしながら、突き詰めた話になればなるほど、科学的な話になってくるのがこのジャンルの特徴ではないかと思う。
そうなると、どうしてもそこから距離をおきたくなる、苦手意識がある、というのが正直なところだ。
要するに、興味はあるが、難しくて理解が追いつかないといった感覚が強い。
そこで本書は、企業経営の面からこれらを理解できそうなタイトルであったことから、仕事に関する勉強という意味合いで、読んでみることにした。
私が思う、この本の本質
「カーボンニュートラル」「脱炭素」については、待ったなしの、喫緊の課題になっているということは、特に温暖化が象徴するように、自分ごととして肌感覚で理解できるようになってきたことからも、多くの人が認識するところとなってきているであろう。
そうした現状を踏まえ、この複雑な現象と、幅広に議論されるこの解決策についての理解を深め、前向きな挑戦を進めることができるようにと企図されている。
そこには、3つのシンプルな問いに立ち返る必要があるとする。
問い① :なぜ今、カーボンニュートラルに向けて本気で取り組まねばならないのか
問い② :カーボンニュートラルに向けて、企業はどのような取り組みをする必要があるのか
問い③ :カーボンニュートラルの取り組みを成功させるには、どのようなことに注意すべきか
本書は、この3つの問いに沿って論が進められる。
私が感じたこと
温室効果ガスの排出源としての軍事
・主な排出源は何なのか、
・その排出源をどのようにすれば削減できるのか、
といった点が企業・産業の視点で整理されるのが本書である中で、本書では全く取り上げられていないことで一つ思ったことがある。
「あれっ、軍事は?」
軍事部門がなくなれば、かなり脱炭素の世界へ向かうのではないかという個人的な考えがあり、色々調べてみたところ、世界全体での温室効果ガス排出量の 数%〜10%近くが軍事関連と推定する研究があった。
ただこれはあくまで、「一説によると」というレベル。
どうやら、パリ協定など国際的な温室効果ガス報告では、軍事活動の排出は「任意」ということらしい。
つまり、各国が詳細を出しても出さなくても、どちらでもいい仕組みになっているということだ。
今回勉強になったのは、CO2の「ライフサイクル」という考え方。
要するに、製品やサービスのライフサイクル全体を通して、どのくらいのCO2(二酸化炭素)が排出されるかを評価するというもの。
従来のCO2排出量算定は、工場での生産時や製品の使用時など、特定の段階に焦点を当てることがほとんど。
私も当然、この頭しかなかった。
しかし、CO2のライフサイクルでは、以下のすべての段階で排出されるCO2を合計して評価する。
原料調達(原材料の採掘、栽培など):製品の原料を採掘したり、栽培したりする際に排出されるCO2
製造・加工(工場での生産):工場で製品を製造・加工する際に排出されるCO2
輸送・流通(製品の運搬):製品を消費者の手元に届けるまでの輸送時に排出されるCO2
使用(製品の利用):製品を実際に使用する際に排出されるCO2(例:自動車の走行、家電製品の利用など)
廃棄・リサイクル(製品の処分):製品を廃棄したり、リサイクルしたりする際に排出されるCO2
この考え方をもとにすれば、軍事が活用された戦争関連の行為は、
戦闘行為そのものが大量に燃料を消費
さらに、都市・インフラ破壊によって多大なCO₂排出
環境破壊(森林火災、石油施設の爆破、化学物質流出)への連鎖
戦争からの復興・難民支援などによる、さらなる燃料消費
ということで、倍倍ゲームと言っていいほどに、その影響は計り知れないものになっていると考えられるが、「計り知ろうとしない」「その義務はない」というのが現実のようだ。
とはいえ、現実問題として軍事は国際交渉の「聖域」扱いであり、削減対象に含めることが避けられてきた。
こんな状況からドラスティックに「軍縮と気候対策を結びつける」という意味での「安全保障の再定義」は、困難を極めるのは明らかだ。
というか、不可能と言ってしまいたくなる実態が悔しい。
気候の臨界点
これも本書で明確に書いているわけではないが、以前聞いたことがあるので色々調べているうちに、暗示的に本書の前提となっているということを理解した。
気候システムは、ある閾値を超えると、自己強化的な変化が始まり、
「人間がCO₂を削減しても止められなくなる=不可逆的になる」
と考えられている。
そのライン(閾値)を、地球の平均上昇気温で表されており、その影響で発現する現象が想定されている。
これらはいずれも、産業革命前との比較である。
ちなみに現在は、1.2℃上昇していると言われている。
【1.0℃ 付近】
・サンゴ礁の大部分消失 〜よって、すでに深刻化
【1.5℃ 付近】
・グリーンランド氷床の融解開始 〜一度始まると自己加速し、最終的に海面7m上昇の可能性
・北極永久凍土の融解 〜メタン放出により温暖化がさらに加速
【 2.0℃ 付近】
・西南極氷床の崩壊 〜数m規模の海面上昇
・アマゾン熱帯雨林の崩壊 〜森林が草原化、CO₂吸収源から放出源へ転換
【 3.0℃ 付近】
・北極海の夏季無氷化が常態化 〜太陽光反射が減少し、温暖化をさらに促進
【 4.0℃ 付近】
・大西洋の海洋循環(AMOC)の停止リスク 〜北大西洋の大循環が止まり、ヨーロッパ・アフリカ・南米の気候に大変動
こうした複数の臨界点が連鎖すると、地球全体の気候システムが急変し「ドミノ式」に展開されていく懸念があることから、国際的に「1.5℃以内に抑える」ことがコンセンサスになっているようだ。
ここでとても重要なのは、気候変動に関してはもう 「元に戻る」ということはないという意味ではすでに「不可逆」な状況だということ。
つまり、
・産業革命前の状況に戻れるかといえば、戻れない
・温暖化と騒がれる前の状況に戻れるかといえば、戻れない
そういう現状にあるということだ。
しかし、上記の臨界点に入ると、温室効果ガスをいくら削減しようがもう「止められない」状況になる。
ここに強く意識を持たなければいけないと、私は感じた。
つまり、
「どこの段階で安定させるか」
(例えば、+1.5℃で止めるのか、+4℃まで行くのか)
は、まだ人間の行動次第であり、今は「被害の大きさをどこまで抑えられるか」というのが実態だと受け止める必要があるということだ。
むすびに(まとめ)
世界的コンセンサスは、
「人間活動が原因で気候変動が進んでいる。これを1.5℃以内に抑えるために、2050年頃までに排出を実質ゼロにし、同時に途上国支援を進める」
ということだろう。
そのために、各国は何をやるか?
それはつまり、私たち一人ひとりが何をするのか?
ということに直結する。
もうずいぶんと文量が多くなってしまったので、その辺については、また次回書くことにしたい。
本書のおかけで、ものすご〜く地球環境について考えるきっかけをもらいました。
最初は、仕事の役に立つかな?といった程度でしたが、こうして色々なことを考え、そして私自身の具体の行動を起こすきっかけになるとは・・・
ということで、まだまだ書きたいことがあるので、次回に委ねたいと思います!
また、お付き合いください!
本日も、ご覧いただきありがとうございました!!
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