その一言、もう通じていない。新入社員が「#パワハラ」と勘違する!?上司の口癖あるある 蕎麦屋の出前とは何か?
新入社員を悩ませる「謎のビジネス用語」
もうすぐ7月。
といっても、まだ、新入社員にとっては、緊張の連続です。
研修期間を終え、「やっと慣れてきた」と思った頃に、
今度は配属先での本格的な仕事が始まりまだ数ヶ月。
地元を離れて一人暮らしを始めた人も多く、生活環境そのものが大きく
変化します。夜遅くまで働いても、翌朝は決まった時間に出勤しなけれ
ばならない。
慣れない環境の中で、緊張から眠れなくなる人も少なくありません。
そして現場に行けば、忙しく働く先輩や上司、
お客様から鳴り続ける電話、会議や来客、リモート会議と、
怒涛の仕事が待っています。
もちろん、先輩たちは仕事を教えてくれるでしょう。
しかし、新入社員にはなかなか口にできない“もう一つの壁”があります。
それが、「ベテラン社員が日常的に使うビジネス用語」です。
特に50代以上の世代が当たり前のように使う言葉に、
新入社員たちは密かに戸惑っています。
「その言葉、本当に通じていますか?」
例えば、こんな言葉です。
「あいみつ」
「えいやー」
「けたち」
「五十日」
「シャンシャン」
「蕎麦屋の出前」
「泣いてもらう」
「ニギリ」
「なるはや」
「直行直帰」
「サマる」
「ボールを持つ」
「前株後株」
「架電の件」
「いってこい」
長年働いている人には当たり前でも、新入社員には“暗号”のように聞こえることがあります。
実際、新人研修でこれらの言葉を紹介すると、驚くような回答が返ってきます。
「あいみつ」には、「あんみつ?」。
「えいやー」は、「頑張ろう!みたいな掛け声?」。
「五十日」は、「50日後の締切のことですか?」。
「蕎麦屋の出前」は、「上司のランチ注文方法ですか?」。
「ニギリ」は、「お寿司の上にぎり?」。
冗談ではありません。本人たちは真剣です。
「泣いてもらう」という表現には、「怖いんですけど。パワハラですか?」という声までありました!
確かに、突然こんな言葉を電話口で言われたら、
フリーズしてしまうのも、無理はありません。
「こんな言葉、もう使わない」は本当か
「そんな古い言葉、今どき使わないよ」
こう言う人もいます。
しかし、地方企業や昔ながらの業界では、今でも普通に使われています。
50代、60代、70代の上司や取引先にとっては、
完全に “現役の言葉” なのです。
日本は思っている以上に広く、職場文化も地域性もさまざまです。
そこに方言まで加われば、新入社員にとってはさらに難解になります。
しかも厄介なのは、言葉を使っている側も、意味や由来をきちんと
説明できないケースが多いことです。
例えば「前株」「後株」。株式会社を前につけるか後ろにつけるか、
ビジネスマナーとして注意されることがあります。
しかし、「なぜ会社によって違うのか」を説明できる先輩は意外と
少ないものです。
つまり、“昔からそうだから使っている”言葉が少なくないのです。
だからこそ、新入社員が意味を知らなくても当然です。
にもかかわらず、
「え? 五十日も知らないの?」
「そんなことも分からないの?」
と鼻で笑ってしまえば、それは新人にとって大きなストレスになります。
場合によっては、「そんな言い方はパワハラです」と返される時代です。
新人が本当に困っていること
最近の若手は、電話対応に苦手意識を持つ人も多いと言われます。
そこへ、意味不明な業界用語や略語が飛んでくる。
しかも、相手は取引先のベテラン社員。聞き返しづらい状況で、
頭が真っ白になる新人は実際にいます。
一方で、先輩側には悪気はありません。
「昔から使ってきた」
「みんな分かると思っていた」
ただ、それだけなのです。
しかし、新入社員は「分からない」と言えずに苦しんでいることがあります。
仕事そのものより、「何を言っているのか分からない」という不安が
積み重なり、自信を失ってしまうケースも少なくありません。
だからこそ、教える側には、「そんなことも知らないの?」ではなく、
「これはこういう意味だよ」と丁寧に説明する姿勢が求められます。
いつか“逆転”する日が来る
もちろん、昔から使われてきた言葉には独特の面白さや温かみがあります。私自身、そうした言葉文化を嫌いではありません。
ただ、「知らないこと」を理由に相手を見下したり、小馬鹿にしたりする態度は避けなければなりません。
そして忘れてはいけないのは、時代が変われば“常識”も変わるということです。
今後、皆さんが定年後に再雇用され、かつての新入社員が上司になる日が来るかもしれません。
その時、若手世代の言葉や価値観についていけず、
「部長、そんなことも知らないんですか?」
と真顔で言われたら、どう感じるでしょうか。
もちろん、それも年上部下へのハラスメントになり得るため、
あってはならない言動です。
でもいつかは、立場は逆転するのかもしれません。
だからこそ、世代間の言葉の違いを笑い話で終わらせず、
お互いに歩み寄る姿勢が必要なのだと思います。
新入社員たちが、一日でも早く職場に馴染み、
安心して働けることを願っています。
そして毎年、新入社員と接するたびに、「みんな若く見えるな」
と感じるのは、老眼のせいではなく、自分自身が確実に年を
重ねている証拠なのだと実感させられます。
そんな私は、今日も「直行直帰」です。
「自社でも起きているかもしれない」と感じた方へ。
ハラスメントを防ぎ、現場で機能する関係づくりを実現する人材育成・研修を行っています。
ご相談・お問い合わせはこちらからご覧ください。
株式会社インプレッション・ラーニング https://www.impression-ilc.jp/
