#24_昔話『続石と泣き石』
むかしあったずもな
綾織の山口に続き石ずうのあるが、二つ並んだ六尺ばかりの台石の上に
幅一間半、長さ五間もある大石があったんだずもな。
その下、鳥居のようになって人行き来すること出来るんだど。
むかし弁慶が作ったものだず話だが、その弁慶仕事するとき、
背中さ石持ってきて、今の台石、泣き石の上さ置いたずもな。
そしたどころその泣き石おれ、くれえ(位)の高い石なのに一生末代
他の石の下敷きになるの情けねえって一晩中泣き明かしたずもな。
それ聞いた弁慶、ほんだらば他の石、台石にするべって
またその石さ足かけて持ち上げたずもな。そして今の代石の上さ置いたド。
そのとき続石と泣き石の間にくぼみっこ出来たんだど。
それは弁慶の足形なんだど。
また泣き石づうのもそのときついた名で
今でも涙のような雫たらして、続石の脇さ立っているんだどさ
どんどはれ
【遠野物語拾遺 第11話】語りの聞き書き
続石は、二つ並んだ石の一方の上に
幅7メートル、奥行き5メートル、厚さ2メートルほどの
巨石が笠石として絶妙なバランスで乗っている。
訪ねる際は熊にお気を付けくださいね。
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