6月からでも間に合う野菜5選|もう遅いと思った人へ
夏の青葉不足を救う野菜と、ちょっと変わり種の種まき候補
6月になると、家庭菜園では少し不安になる時期があります。
トマトはもう植えた。
ナスもピーマンも植えた。
キュウリも一応植えた。
では、今から新しく何か植えたり、種をまいたりできるのか。
「もう遅いのでは?」
そう思う人もいるかもしれません。
しかし、6月はまだ終わりではありません。
むしろ、これから本気を出す野菜もあります。
特におすすめしたいのは、夏場の青葉不足を補ってくれる野菜です。
真夏になると、レタスやホウレンソウのような涼しい時期の葉物は育てにくくなります。
一方で、暑さに強い葉物野菜は、ここからが本番です。
ムッシャー・アオム氏も、葉っぱを見ながらこう言います。
「6月やから終わり? なんでやねん。
ここから葉っぱ界の暑さ自慢大会が始まるんやで」
今回は、6月からでも植えたり蒔いたりしやすい野菜として、次の5つを紹介します。
かなり独特な顔ぶれですが、どれも6月だからこそ候補に入る野菜たちです。
モロヘイヤ。
空芯菜。
オカヒジキ。
落花生。
そして、冬どりを見据えたニンジンです。
1. モロヘイヤ
夏の青葉不足を救う、ねばねば葉物
まず候補に入れたいのが、モロヘイヤです。
モロヘイヤは暑さに強く、真夏でもよく育つ葉物野菜です。
葉を摘んで収穫できるので、一度育ち始めると長く楽しめます。
夏場はどうしても、葉物野菜が少なくなりがちです。
春のうちはレタスや小松菜、ホウレンソウなどが元気でも、気温が上がると一気に難しくなります。
そこで出番になるのが、モロヘイヤのような暑さに強い葉物です。
おひたし、スープ、味噌汁、刻んでご飯にのせる。
使い方も意外と広いです。
ムッシャー氏は言います。
「真夏に青い葉っぱがあるだけで、食卓の安心感が違うんや。
葉っぱかて、夏バテ対策の主張してくるんやで」
ただし、注意点もあります。
モロヘイヤは、食べるのは基本的に若い葉や茎です。
種やさやには食用に向かない成分があるため、家庭菜園では花が咲いて実をつける前の、若く柔らかい部分を収穫して楽しむのが基本です。
「葉っぱを摘んで食べる野菜」として扱うと、失敗しにくいでしょう。

2. 空芯菜(エンツァイ)
食べたことがなくても育ててみたくなる夏野菜
次は空芯菜です。
最近よく名前を聞く野菜ですが、食べたことがない人も多いかもしれません。
中華料理などでは、ニンニク炒めでよく使われます。
名前の通り、茎の中が空洞になっているのが特徴です。
暑さに強く、水を好み、夏場によく伸びます。
家庭菜園では、先端を摘み取るように収穫していくと、脇芽が伸びて何度も収穫できます。
夏の葉物としては、かなり頼もしい存在です。
ただし、空芯菜は水が好きです。
乾燥しすぎるプランターでは調子を崩しやすいので、真夏は水切れに注意します。
ムッシャー氏も、ここは少し真面目です。
「空芯菜は、暑さには強い。
でも水なしで根性論はアカンで。
夏のプランターは、乾く時は一瞬やからな」
炒め物向きの野菜なので、収穫したらシンプルにニンニク炒め。
これだけで十分楽しめます。
スーパーではあまり見かけない地域もあるので、家庭菜園で育てる意味もあります。
3. オカヒジキ
シャキシャキ食感がうまい、ちょっと変わり種の葉物
変わり種枠として入れたいのが、オカヒジキです。
名前に「ヒジキ」とありますが、海藻ではありません。
陸で育つ野菜です。
見た目が細くて、少しヒジキっぽいのでオカヒジキ。
しかし、食べると印象はかなり違います。
魅力は、なんといってもシャキシャキ食感です。
おひたしにしてもいいですし、さっと茹でて和え物にしてもおいしいです。
クセが強すぎないので、意外と食べやすい野菜です。
6月まきは地域や気温によってはギリギリになってきますが、まだ狙えることがあります。
発芽を助けるなら、種を1〜2晩ほど水に浸してからまくとよいでしょう。
ただし、浸しすぎると傷むこともあるので、長く放置しすぎないこと。
水を吸わせたら、乾かさずに早めにまきます。
ムッシャー氏は、オカヒジキを見て少し混乱します。
「名前はヒジキ。
でも海にはおらん。
見た目は草。
食べたらシャキシャキ。
情報量が多すぎる葉っぱやな!」
オカヒジキは、スーパーでいつでも買える野菜ではありません。
だからこそ、家庭菜園で育てると面白いタイプです。
「変わった野菜を育ててみたい」
「でも、ちゃんと食べておいしいものがいい」
そんな人には、かなり向いています。
4. 落花生
名前はメジャー、生態はかなり奇妙
落花生も6月の候補に入れたい野菜です。
落花生という名前は、誰でも知っています。
ピーナッツとして食べたことがある人も多いでしょう。
しかし、どうやって実ができるかを知っている人は、意外と少ないかもしれません。
落花生は、花が咲いたあとに子房柄という部分が伸びて、地面に向かって潜っていきます。
そして、土の中で実が育ちます。
つまり、花は地上で咲くのに、実は土の中でできるのです。
かなり変わった生態です。
ムッシャー氏も、初めて見るとたぶんこう言います。
「花が咲いたな。
ほな実は上にできるんやろ?
……え、土に潜るんかい!
野菜界の伏線回収、地中でやるタイプか!」
落花生は、子どもの観察用にもかなり面白い野菜です。
花が咲く。
そこから地面に向かって伸びる。
土の中で実ができる。
秋に掘ると、落花生が出てくる。
この流れは、かなり観察向きです。
6月なら、種からよりも苗を使うと始めやすいです。
プランターで育てる場合は、浅すぎるものよりも、ある程度深さと横幅のあるものを選びます。
落花生は、株元から子房柄が土に入っていくため、土の表面が固すぎるとよくありません。
ふかふかした土で、株元に余裕を持たせて育てたいところです。
5. ニンジン
実は梅雨まきに理由がある冬用野菜
最後はニンジンです。
「6月にニンジン?」
と思う人もいるかもしれません。
しかし、冬どりを見据えるなら、6月後半から7月にかけての種まきは十分候補になります。
しかも、ニンジンには大きな問題があります。
発芽です。
ニンジンは、発芽が難しい野菜として知られています。
種が小さく、発芽まで時間がかかり、その間に土の表面が乾いてしまうと失敗しやすいのです。
つまり、ニンジンは「発芽したら半分成功」と言われることもある野菜です。
ここで梅雨が効いてきます。
梅雨時期は、土の表面が乾きにくく、湿度も高い。
もちろん大雨で種が流される危険はありますが、乾燥しにくいという点では、ニンジンの発芽にはかなり都合がいい時期です。
ムッシャー氏も、ここはうなずきます。
「梅雨って、菜園的には困ることも多いんや。
せやけどニンジンの発芽には、わりと味方するんやで。
乾いたら終わりの種には、空からの水やりがありがたいんや」
ニンジンをまく時は、覆土を厚くしすぎないこと。
種が小さいので、薄く土をかけ、乾かさないように管理します。
不織布やもみ殻を使って乾燥を防ぐ方法もあります。
ただし、雨が強すぎる時は注意が必要です。
種が流れたり、表面が固まったりすることがあります。
梅雨はニンジンにとってチャンスですが、放置で絶対成功というわけではありません。
6月にまくなら、目的で分けると選びやすい
6月に何を植えるか迷ったら、目的で分けると考えやすくなります。
夏の青葉不足を補いたいなら
モロヘイヤ。
空芯菜。
オカヒジキ。
この3つは、夏場の葉物不足を補う候補になります。
特にモロヘイヤと空芯菜は、暑さに強く、夏の食卓に青い葉を足してくれます。
オカヒジキは少し変わり種ですが、シャキシャキ食感が魅力です。
知名度は高くないものの、食べておいしい野菜です。
観察して面白いものを育てたいなら
落花生です。
花が咲いて、土に潜って、地中で実ができる。
この流れは、家庭菜園の中でもかなり面白い部類です。
子どもと観察するにも向いています。
秋冬の収穫を仕込みたいなら
ニンジンです。
6月の種まきは、今すぐ食べる野菜ではなく、冬に向けた仕込みです。
梅雨の湿り気を利用して、難関である発芽を乗り越える。
そう考えると、6月のニンジンまきは理にかなっています。
まとめ
6月は「遅い」ではなく、野菜を選び直す時期
6月になると、春の植え付けシーズンが終わったように感じます。
でも、そこで終わりではありません。
暑さに強い葉物。
梅雨の湿り気を利用できる根菜。
観察して面白い変わり種。
6月には、6月なりの野菜選びがあります。
今回のおすすめは、この5つです。
モロヘイヤ。
空芯菜。
オカヒジキ。
落花生。
ニンジン。
どれも、ただの定番夏野菜とは少し違う面白さがあります。
ムッシャー氏は、最後に葉っぱをかじりながらこう言いました。
「6月は終わりやない。
選び方を変える時期なんや。
夏に強い葉っぱ、地中に潜る豆、梅雨を味方にする根菜。
菜園はまだまだ続くで。
ムッシャー最高やん!」
6月の家庭菜園。
まだ、まくものはあります。
むしろここから、夏に強い野菜たちの出番です。
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