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憧れのレッド・ロブスター🦞

「この曲、知ってるだろうか?」

音楽好きなら「グレン・ミラーの『イン・ザ・ムード』だよね」と答えるかもしれない。
でも、私たち世代の子ども時代を知る人なら、きっとこう言うだろう。

「ああ、レッドロブスターのCMの曲だ!」と。



カニが食べたい!って子どもがはしゃぐ、あのワクワクするCMだ。

群馬の田舎では、当時レッドロブスターなんて見たこともない。もちろん、ロブスター自体が未知のご馳走だった。

大きなエビみたいで、ハサミはカニみたい。そんな不思議な食べ物を家族が楽しそうに食べている……それが、私の中で勝手に『アメリカの象徴』になった。

当時はインターネットもなく、アメリカは映画やドラマの中の理想郷だ。広い芝生に大きな家、立派な車、郊外でピクニック。そんな夢の暮らしの“記号”が、レッドロブスターだったわけだ。

それからもうひとつ。ラピュタのドーラ一家が食べているのも、ロブスターだ。

主人公パズーの家に勝手に上がり込み、食事をするドーラ。

「お前、あいつらがあの子を生かしておくと、思うのかぇ?」

不適な笑みを浮かべてそう聞く空賊の口には、大きなハムが。
そしてロブスターをムンズと掴むと、ばきっと半分に割って、むしゃむしゃと食べてしまう。

悪役なのに、最初からどこか憎めない。しかも、すごく飯がうまそうだった。


今回、散歩の途中にふと『レッドロブスターって行ったことないな』と気づいた。


いい機会だから、今度ランチでも行ってみよう──そう思って調べて、驚いた。



「あの海老と蟹の中間みたいな、赤いやつ。

1万円もするの?!


大きいものなら1尾2万円。こんなの逆立ちしたって食えない。


……いやいや、待て。ランチなら、もっとお得なはずだ。


そう思って調べてみても、半身を焼いてチキンを添えたものが4,000円。


そして純粋に半身だけなら、3,000円である。


そうかー、あいつ、そんなに“位の高い”食べ物だったのかー。
もし私が家族を連れて行こうもんなら、Nintendo Switch2をバリバリ咀嚼するくらいの金が飛ぶ。

……いや、もっとだ。


実は近所にもあるのだが、これはおいそれと行けない。
でも、いい。
憧れは憧れのまま、輝いていてほしい。

いつか私が「ロブスターを頬張る日」みたいなnoteを書いたら、──ああ、こいつ油田を当てたな、と思ってほしい。


記事:まるのすけ


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