【今朝の経済、私はこう見る】今朝未明、FRBは金利を動かしませんでした。動いたのは市場のほうです
今朝の1ニュース
朝いちばんに結果を見て、最初に思ったのは「動かさなかったのか」でした。そのあと金利の一覧を開いて、「でも、動いてるじゃないか」と思いました。
アメリカの中央銀行(FRB)が金利を決める会合(FOMC)は、日本時間の今朝未明3時に結果を出しました。現地では7月29日です。政策金利は据え置き。ここ5回、動かしていません。
ところが同じ日、市場のほうで決まる金利は動いていました。しかも短い期間のもの(2年)は下がって、長い期間のもの(30年)は上がるという、逆向きの動きです。長いほうは、19年ぶりという高さまで来ました。株も静かではありませんでした。ダウ平均は2%以上下げています。

投票の内訳は、もっと意外でした。全員が賛成したわけではなく、12人のうち3人が「今回は上げるべきだ」と反対票を残していたのです。
私はこう見る
「動かさない」という決定を、長くお金を貸す側は歓迎しなかった、ということだと受け取りました。
30年という長さでお金を貸す人にとって、いちばん困るのは物価が高いまま続くことです。金利を決める人たちが上げないなら、自分の貸し値を上げるしかない——あの上がり方は、そういう意思表示に見えました。いっぽう短いほうが下がったのは、遠くない先に下げる番が来ると市場が見たからでしょう。
引っかかったのは、これが「何もしなかった日」の記録だという点です。見出しは「据え置き」の三文字で終わります。それでも昨夜から今朝にかけて、長いほうの金利は19年ぶりの高さになり、株も下げた。決めたのは「動かさない」なのに、動いたものはたくさんあった。
で、私はどうするか
ここで、自分の話になってしまいました。
私も基本的には動かしません。相場が下がっても上がっても、持っているものは触らない。それでいいと思っています。
ただ今朝、あの金利の一覧を見ていて、自分がひとつ混ぜて考えていたことに気づきました。私は「何もしない」を選んだつもりで、いつのまにか「何も起きない」を選んだ気になっていました。私が触らないでいるあいだにも値段は動いていて、動かさないと決めた時点で、その動きは引き受けたことになる。
「触らないほうが安全だから」という説明のしかたが、今朝は少ししっくりきません。安全だから動かないのではなく、動いているものを引き受けると決めたから、動かさない——そういう順番なのだろうと。
そこまで書いておいて、では明日から何を見ておくのかは決まりませんでした。持っているものは今日も触らない。それだけが決まっていて、あとは決まらないまま朝になりました。
今日のひとこと
今夜、アメリカの成長率と物価の数字が出ます。日本銀行の結果は、明日の昼です。
今度は日本が「動かさない」を選ぶ番かもしれません。そうなったとしても、たぶん何かは動くのだと思います。
※本記事は情報提供を目的としたもので、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。投資はご自身の判断でお願いします。
ichido-studioがお届けする、朝の経済コラムです。前日の相場のくわしいまとめは「お金バイバイマンの経済ニュース」(https://okanebye-man.com)でも書いています。
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