1人息子を、勘当した日。(その5)
そんなこんなで東京に戻って行った息子からの逐次連絡を待ちながら、こちらでもネットで息子の支援方法を模索する日々が始まった。
運良く、同時進行の案件がどんどん決まって行ったのはやはり大都会・東京ならではの選択肢の豊富さ故か。
【メンタルクリニック探し&受診】
息子自身も2〜3つ探してはきたものの、どこも非常勤医だけで回しているようなところだったり、もともと精神科専門医ではないのに「心療内科」を謳っているようなところばっかりで即却下した。
息子のアパートから4つ程先の駅近に、日本における発達障害の臨床例ではおそらく三本の指に入るであろうS医科大学の附属病院があったが、当然のように毎月激混みで、2ヶ月先の予約をある決まった日に電話繋がった者勝ちというので、半年しかない休学期間中に2ヶ月も空いてしまうのは勿体ないと諦めざるを得なかった。
結局、学校保健室から紹介されたクリニックが、いろいろと条件を満たしていて良かったのでそこにかかることになった。
しかしWAISーⅣの結果はまたしても「得手不得手に差は見られるものの診断が下りるレベルとは言えない」。
ハイ知ってたもう何回目のグレーゾーン?
それでも勉学に集中できないという話にはきちんと向き合ってくれて、とりあえずコンサータ18mgが処方され、しばらく様子を見ていこうという話になった。
【基礎学力の補填】
こちらは息子が探してきた中から、
・できればマンツーマン指導
・発達凸凹由来の問題にも対応可
・予算的な問題
に一致するところがあったのでそちらにお願いすることにした。
息子が説明を聞きに行くとき、LINEのビデオ通話を通して私も話を一緒に聞いて納得できた。今まで発達障害のお子さんや、不登校経験のあるお子さん等を多く扱っていらっしゃるということで、勉強だけではなくカウンセラーも常駐しておられるという願ったり叶ったりである。
結果的にこの塾に1ヶ月10万円近く払う羽目になったが、北陸のド田舎では到底叶えられそうにもない難しい条件をクリアするには仕方ないが相応の金額だったと思う。
【短大の休学】
そもそもが学校側から連絡が来て発覚した問題だったので、あっさり受理され、「まぁいろいろ大変だろうけど保健室との連携は保持したままでいいし、来春また戻ってこれたらいいね」と温かい言葉まで頂いた。
休学や退学等、重大な問題に関しては学生の目の前で保護者に連絡して確認を取らなくてはならないそうだ。
少子化の中、4年制本学のグループ内に居ても私学は何かと大変だ。
自分の学生時代もこれくらい面倒見が良ければなー、と思わざるを得ない程、先生方には終始丁寧な対応を取って頂いたことに改めて感謝申し上げたい。
さて、息子は学校に通わない代わりに週2回の授業以外もなるべく塾の自習室へ通い、予約の取れた日はメンタルクリニックにかかるという新しい生活が始まった。
まぁとりあえず親としても意外なくらい順調な滑り出しに安堵しながら、懐が当初の計算以上に寂しくなりそうなので在宅ワークでも探すか、と思っていた平穏な日々はあっけなくたった約1ヶ月半で幕を下ろす。
次回、予想外の方向から息子VS私たち両親の大戦争が始まります。
つづく。
