仕風を変ずる
私信「れんこん」抜粋版 第19回
仕風を変ずる
「民風を変ずるは易く、士風を変ずるは難し。
士風を変ずるは易く、仕風を変ずるは難し。
仕風を変ずれば天下治まる」
呂新吾著『呻吟語』拾遺篇にあるという。
民風とは民衆の風。
士風とは指導階級の風。
仕風とは仕える風、サラリーマン意識・勤人根性・役人気質だと安岡正篤氏はいう。
納得。
落胆。
一番難しいのが、私たち役人の気質を変えることとは。
確かに、今も昔も、教員の意識改革は定番。
知事や議会に振り回される役人に、自己否定となる抜本的改革は困難。
だが、教員や役人の多くは誠実に力を尽くしている。
解決の糸口が見えない。
辺りは、すっかり葉桜。
人が去り、静かに若葉を繁らせている。
桜木は生命の大歓喜のまま生きている。
たまには、桜木になって世間を眺めてみようか。
我執を離れて見れば、「仕風を変ずれば天下治まる」は大いなる希望。
役人気質さえ変えれば、世の中は一変する。
ならば、変えてみようか、ホトトギス。
時代の一歩先を見つめながら、半歩先を行く。
これしかない。
市場原理と自己責任。
一歩先を眺めれば問題もあるが、止まるのは無責任。
今の責務は、自由と責任の土壌づくり。
応募制度人事を高校に拡大し、少人数学級編制の規制を緩和する。
自由を行使するからには、責任を受け持つのは当然。
学校をより良くする計画や実践過程、成果などをホームページ等で県民に説明してもらう。
現在検討中の制度である。
時流は皆感じている。
具体的なものとして表現できないでいるだけ。
「皆がもう心の中で、これくらいは当たり前だと思った頃に、指導者が従来の行きがかりにとらわれず勇気をもって発言すれば、それが通る」
岡崎久彦氏の言うとおりである。
半歩先の行動は必ず受け入れられる。
時に与えられた仕事というものがある。
能力のある者は他に沢山いる。
たまたま、時に指名されただけ。
今が、仕風を変ずるチャンス。
T県でもきっと誰かが時に指名され、仕風を変え始めるに違いない。
私信「れんこん」第47号
2003年4月15日 副課長(49歳)
今は昔
「教員の意識改革」という言葉は、誰が発した言葉でしょうか、誰が発している言葉でしょうか。
教員本人ではありません。
誰かが、他人である教員に対して意識改革が必要だと言っているのです。
意識改革は、本人がするものです。
他人の意識改革はできません。
教員が自ら意識改革をするようになるには、そうする気持ちになる環境を作るしかありません。
「教員の意識改革」を口にする人本人が、意識改革をするしかありません。
そうして、自分のまわりから、意識改革の環境を作っていくしかないのです。
自分は意識が高いという自負にあぐらをかいて、意識改革をしないままでは、他人は動きません。
さて、72歳の意識改革ってどんなものでしょうか?
2026年4月10日 (72歳)
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