忘れたはずの景色ほど、心に残っている
忘れたつもりなのに、
なぜか覚えている景色があります。
あの日の帰り道。
誰もいない駅前。
雨のにおい。
夜の街灯。
言えなかった言葉を飲み込んだ場所。
人は、
出来事そのものよりも、
その時に見ていた景色を覚えていることがあります。
もう戻れない時間なのに、
ふとした瞬間に思い出してしまう。
それはきっと、
その景色の中に、
まだ感情が残っているからだと思います。
IKPROJECTでMVを作る時、
私は綺麗な映像を並べたいわけではありません。
誰かの心の中にある、
忘れたはずなのに消えない景色。
そこに触れたいと思っています。
曲を聴いた時に、
自分の過去のどこかを思い出す。
そんな作品を作りたい。
忘れたい景色も、
忘れられない景色も、
どちらもその人の中にちゃんと残っている。
私は、
その余韻を音楽と映像に残したいと思っています。
