コントラクトMRのプロジェクト期間について

はじめに

コントラクトMRとして働く上で、「プロジェクト期間」は常に意識せざるを得ない問題です。メーカー社員と違い、メーカーとの契約という形で働くコントラクトMRにとって、プロジェクトの期間や更新・終了のタイミングは、生活や将来設計に直結する重大な関心事です。今回は、プロジェクト期間の実態について、自身の経験も交えながら詳しく解説していきます。

基本的な契約期間の仕組み

多くのプロジェクトでは、2年または3年を基本期間として設定されており、その後は双方の合意があれば更新という形が一般的です。

内資系メーカーのプロジェクトでは、毎年更新を繰り返しながら5年以上同じプロジェクトに携わっている人も珍しくありません。長い人では10年を超えるケースも実際に見たことがあります。

10年以上同じプロジェクトにいるとなると、「それだけ長くいるなら社員化した方がよいのでは」と思う方もいるかもしれませんが、年齢的な要因などにより、社員化が難しいケースもあると聞いたことがあります。

外資系プロジェクトの特徴

一方、外資系メーカーのプロジェクトは、内資系とは少し異なる性質を持っています。外資系では3年以上更新しているケースはあまり多くない印象です。

その背景には、外資系メーカーがCSOを活用する目的にあります。外資系では新薬発売のタイミングに合わせて、その期間限定でCSOのMRを活用するというスタイルが多く、そもそも「更新」という概念があまりないプロジェクトも多いです。発売の立ち上げ期が終われば、プロジェクト自体が一区切りとなるのです。

私が在籍していたプロジェクトのひとつも、まさにそのケースでした。外資系メーカーが新薬発売のタイミングで大量のコントラクトMRを活用しており、私が所属していたCSOだけでなく、他にも複数のCSO企業が同時に使われていました。配属プロジェクトの同期には、他社CSOのMRも複数いるという状況でした。

そのうちの一社のCSOでは、「契約期間が終われば転籍する前提で派遣されている」とそのMRが話していました。そんな契約があるのかと驚きましたが、実際にその会社に在籍していた人はほとんど転籍していきました。CSOとメーカーの間にはさまざまな取り決めがあるようで、契約の中身はブラックボックスになっている部分が多く、一MRにはなかなか詳細が伝わってこないのが現状です。

予定より早く終わる一斉契約終了

注意しておかなければならないのが、当初の予定期間を待たずにプロジェクトが急遽終了になるケースです。私自身も、これを実際に経験しました。

あるプロジェクトで、メーカー側が「一旦コントラクトを使わない」という方針に転換し、派遣されていたCSO社員全員が一斉に契約終了となることになりました。その際、全員に対してメーカーへの転籍希望があるかヒアリングが行われました。

私はそのメーカーの社風や勤務地、待遇面に自分にとってのメリットを感じられなかったため、転籍は希望しませんでした。一方、希望した数人は無事に転籍できたと伺っています。プロジェクト終了がそのままメーカー転職への道につながるケースもあるということです。

また、本人が更新を希望していても、現場のクライアント(所長)に更新を断られ、他のプロジェクトへの再配属になるケースも実際に見たことがあります。更新を断ったクライアント所長に後から聞いた話ですが、日々の提出物の期限を守らないことなどの基本行動を問題視していたようで、更新を断ったとのことでした。
自分の意思や実績とは関係なく、契約の継続が叶わないことがある——これもコントラクトMRの現実のひとつです。

早期退職募集とコントラクトMRへの影響

近年、各製薬メーカーで早期退職の募集が相次いでいます。このような場面では、コントラクトMRは社員よりも先に契約終了となるケースが多いです。

私もこの状況を経験したことがあり、当初は「コントラクトMRは全員契約終了」という噂が流れましたが、メーカー側もどれだけの社員が早期退職に応募するか読めなかったようで、最終的にはコントラクトMRに対しても残留希望のヒアリングが行われました。

私はまだ若かったこともあり、他のプロジェクトや勤務地も経験したいという思いから、他プロジェクトへの再配属を希望しました。一方、同じプロジェクトの別メンバーは産休MRの穴埋めとして配属されていたこともあり、メーカー側から「残ってほしい」と直接依頼を受け、継続することになりました。その方はその約1年後にメーカーからオファーを受け、転籍を果たしています。
このように、早期退職を募る=契約終了となるとは一概に言えず、状況に応じて柔軟な対応が取られます。
振り回されてしまう感は否めませんが、こうした流動的な状況はある程度想定しておく必要があります。

おわりに

コントラクトMRのプロジェクト期間は、内資・外資の違いや、メーカー側の事情によって大きく左右されます。長期にわたって同じプロジェクトで活躍できるケースがある一方で、予期せぬ形で終了を告げられることもあります。また、CSOとメーカーの契約内容はブラックボックスな部分が多く、転籍の可能性を含めた取り決めが水面下で動いていることもあります。

こうした不確実性と向き合いながら働くのがコントラクトMRというキャリアです。だからこそ、常日頃から情報収集を怠らず、次のステップを意識しておくことが大切だと感じています。

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