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バケットリストに書いた"雅楽"がやってみたら予想外にハードだった話

もう長いこと、雅楽の楽器を吹いてみたいなーと思っていました。
確かきっかけは中学の英語の教科書に、雅楽奏者の東儀秀樹さんが取り上げられていたことで、雅楽の中でも特に「笙」をやってみたいとぼんやり思い続けてきました。

そして今年、ついに私はバケットリストに「雅楽演奏」を入れたので、体験教室を見つけて念願だった笙の演奏を習いに行ってきました。

ちなみに雅楽は、おじゃる丸のような服装の方々が、ピヨーーーという和な音色の笛やら太鼓やらを演奏する伝統的な音楽です。
笙はその中でも、大きめのキセルパイプに細い竹を詰め込んだような見た目の楽器です。


私が笙を体験させてもらったのはこちらの音楽教室です。

笙は貸し出してもらえるので、ほぼ手ぶらで伺いました。

教室に入ると、あ、暑い・・!

よく見ると、座席と座席の間に卓上ヒーターのようなものが置かれていて、すでに着席している生徒さんたちが、そのヒーターの上でご自身の笙をくるくると回転させていました。

なるほど楽器を温めるのか、と、私もお借りした笙を袋から取り出し、他の生徒さんたちに挨拶をしながら見様見真似で笙をくるくるとし始めたのですが、しばらくすると付近の生徒さんから、
『笙を袋から取り出すところにもルールがあるから、おそらく勝手に出さないほうがいい』
とご指摘いただきました。

普段外資系企業でルールは無視するものと言わんばかりに無邪気に働いている私からすると、袋から取り出すところにもルールがあるなんて驚愕。
出したばかりの笙をそそくさと袋にしまったのでした。

勝手に取り出してパシャパシャ撮ってました・・汗

ほどなく先生が現れて、笙の基礎から教えていただきました。

まず、笙を構成する竹には内側と外側に穴があり、それを塞ぐことで音を調整します。
原理はリコーダーと同じですが、出る音は単音ではなく和音になっています。

それぞれの穴のサイズはすごく小さくて、ゆで時間10分のちょっと太めのパスタぐらいでした。

楽譜は歯科検診の図みたいになってます

そして最大の驚きだったのが、笙の吹き方。

もともと雅楽はとにかくゆったりしている印象はあったのですが、実は笙は、息を吹いている時も、吸う時も、ずーっと楽器に口を当てたまま。その間ずーっと音が鳴っている状態で、プロはこのインナーマッスル運動のような演奏を何十分も続けることで、あのゆったりとした雅楽の曲を奏でているんです。

慣れてきたらそれほど辛いことでもないのかもしれないのですが、体験で来たインナーマッスルよわよわ30代からすると、長時間をかけて息を吐く・吸うを繰り返すのは思った以上にしんどかったです。

笙の奏者さんたち、恐るべし。
きっと皆さん肺活量がすごいことになっていると思います。

最後はみんなで越天楽という雅楽の代表的な曲を練習して、無事私の笙デビューは終わりました。


こうして私が長年思い続けた「雅楽演奏」が叶えられ、バケットリストの項目がまた一つ達成されたのでした。

雅楽が予想に反してハードだったように、物事はやってみると想像以上に奥深く、まだまだ自分の知らない世界がたくさんあるのだと実感しました。

来年も興味に正直にバケットリストを作って、新しい発見にたくさん出会える一年にしたいと思います。

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