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カレーを疑う

今回はカレーを食べる時に私が昔からよく感じていた事を中心に、食器や箸について個人的に感じていることを書きます。
前回に引き続き、経験や勘に基づいた内容なので、正しい知識をお求めの方は適当に読み流してください。

それっぽい器

恐らく多くの場合、食事では「それっぽい」食器を選んでいるなと日々感じています。それっぽいというのは、皆多くの人がその料理その食べ方を頭に描いた時に、最初に思いつくような器。
ですが「それっぽい」を優先するあまり、美味しさや機能性を見失っているように感じることがあります。
例えば前述したカレーがその最たる例で、多くの場合では、美味しいからカレーを家でも店でも熱々にして提供しているのに、わざわざ冷めやすい平皿に盛りつけます

平皿だと、カレーのルウもライスも空気に触れる面積が物理的に広くなるので、必然的に冷めやすい。
つまりは考えと行動がちぐはぐであると言えます。

平皿をなぜ選ぶのか?

それを考えるには平皿のメリットを考えておく必要があって、私が考える平皿のメリットは次。

・平皿は、「カレーライスといえばこういう見た目」という「それっぽい」イメージを与えられ、視覚的な満足感を得られる。
・平皿は、盛り付ける時にルウとライスのバランスを視覚的にとりやすい
・平皿は、食べる側がルウとライスのペース配分がしやすい
・平皿は、熱々な状態と冷めた状態の両方を早い段階で味わうことが出来る

このように、メリットの2つが「視覚」で、1つは「慣れ」でカバー出来る問題(ペース配分)、あともう1つは、早食いの人が食べやすいという利点と、冷めた状態が好きならば冷めた状態も味わいやすいという点。
「平皿の方が食べやすい」と指摘する人もいますが、個人的にはむしろ深皿や丼で食べるほうが食べやすいと感じるので、個人的な体験ベースに答えるならば慣れです。

カレーを親子丼に置き換えてみる

カレーの件でもし納得がいかない人に向けて具体例を掘り下げてみますが、少し液状でご飯の上に乗せて食べる食べ物だと「親子丼」あたりがそうでしょうか。
これをカレーに使われるような平皿に親子丼が盛られていると、

・せっかく丼に盛り付けられていて熱々で食べれるはずだった親子丼がすぐに冷めてしまう
・とろとろの卵や鶏肉が流れ落ち、丼ほどの一体感は得られない。

など。恐らく多くの人は親子丼を平皿で食べるという「それっぽい」を経験していないから、このちぐはぐさをイメージしやすいのではないでしょうか。

つまり何が言いたいかと言うと、味を楽しむならば目的を考えてから食器を選ぶのが大事だと考えています!
もちろん人それぞれだと思うので、視覚が「それっぽい」方が美味しく食べられるよという方はそれで良いと思う。
(余談ですが食べたことはないですが大阪ではカレー丼というものがあるようで、それはザッと調べた限りではカレーうどんやカレーそばで使うカレーをご飯にかけて食べるらしい。家だとカレーうどんの残りにご飯を入れて食べることもありますが、そんなイメージでしょうか。)

ラーメンでは
私はラーメンが好きなのですが、ラーメンだと見た目よりも合理性や味にこだわっている印象で、熱々で提供したラーメンを冷めづらいように工夫している器はよく見ます。
よくある広口の鉢だけではなく、冷めづらいように口がやや狭く底が深い鉢を選ぶ店もあったりする。
あれを見ると、ラーメンの素晴らしい体験をより楽しんでもらおうと考えている店側の意図が伝わってきて感銘を受けます。
思うにカレーは何気ない日常で万人が食べるけど、ラーメンはラーメンが大好きな人がガッツリと食べることが多いように思うので、見た目よりも味に比重を大きく捉えている人が多いのかもしれない。

箸推し

器について長々と書いてきましたが、食器だと私は箸推しです。
大体何でも箸で食べますし、フォークやスプーンは外出先で出された時に使う程度。
前述したカレーにおいても、箸で食べることの方が多いです。(※)

箸の魅力は色々あるのですが、
・他の食器よりも繊細な扱いが出来る
・口に運んだ時に舌に触れる面積が少ない

特に後者の面積問題が個人的には重要で、触れる面積が多くなるスプーンやフォークなどの食器だと、食べ物を口に運んだとき、食器の感触が触れた面積分だけ純粋な味への楽しみを削ぎます。
味を楽しむ邪魔をされている気になるので箸で食べたくなる。

こうして箸を使っていると見えてくるものがあるのですが、カレーの平皿問題のように、「それっぽい」が箸にも幾つもあることに気がつきます。
その中で特にそれが強いと私が感じるのは「ケーキ」。

ケーキの柔らかいスポンジにフォークでイチゴを刺そうとすると、崩れたり滑ったりして、思うように食べられないことがありますが(下手なだけの可能性もありますが)、箸であればイチゴだけをピンポイントで掴みやすい。
クリームやスポンジ部分も、フォークだと繊細な動きを求められますが、箸だと豆腐を切って口に入れるような感覚で食べることが出来ます。
あと主観は強めですが味も箸の方が美味しいように感じる。

自分で探してみる

「それっぽい」を受け入れてしまうのは自然なことだと思いますし、私も色んな「それっぽい」を無意識で受け入れてることは色々あるだろうと思う。
器も箸もそうですが、別の視点からやってみることで発見があるので、結果はどうであろうとも一度疑うことが、自分にとって楽しむための最適解に近づく一歩だと私は思っています。

※箸でカレーを食べると箸にカレーの匂いがつくので、カレー専用箸を用意するのがおすすめ。


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