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休職128日目・にせつむり母子と、配膳詰まりの哲学。



— 製造業で言うなら「生産性」と「進捗」の話 —


🐌わたしは、にせつむり。

甲羅の中には、静かな怒りと、現場で覚えた
「流れ」の感覚がある。


🐌母にせつむりは、湯呑みを置いて言う。

「なあ、いち。あんた、まだ腹立ってるんやろ」

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わたしは頷く。

腹が立つのは、叱られたからじゃない。

“仕事の本質(生産性と進捗)”を、
素人の人格採点で塗りつぶされたからだ。


🏨ホテルはチームプレイ。
だから私は「持ち場」に閉じこもらない


🏨ホテルの繁忙日は、戦場というよりオーケストラだ。

一人がテンポを落とすと、全体が濁る。


だから私は、忙しい日ほどこう動いた。


・自分の担当以外でも、詰まっている場所にヘルプへ入る


・目の前の正解より、全体の流れを優先する


・先輩の手が足りない瞬間に、言われる前に入る


🐌母にせつむりが、うなずく。

「それがチームや。そこ分からん人、ほんま多い」


敵はミスじゃない。「配膳詰まり」だ(=ボトルネック)


忙しい日の敵は、失敗じゃない。

**“詰まり”**だ。


配膳が詰まる。

出す料理が止まる。

テーブルの空気が止まる。

ホールの動線が止まる。

最後に、クレームが生まれる。


だから、わたしは“詰まり”を見た瞬間、
頭の中でこう言う。


> 「ここが首。ここが血栓。ここを流せ」


🐌母にせつむりが、目を細める。

「例えが物騒やけど、分かりやすいわ」


鉄則:手ぶらで歩かない(=ムダの回収)


ホテル現場には、言葉にしない掟がある。

それがこれ。


手ぶらで歩かない。


これは根性論じゃない。システム設計だ。


・戻るなら、下げ物を回収(戻り動作を“回収工程”にする)


・行くなら、必要物を補充(次工程の欠品を潰す)


・すれ違うなら、次の工程を拾う(待ち行列を伸ばさない)


・立ち止まるなら、誰かの詰まりを抜く(ボトルネック解消)



一歩が、現場の負債回収になる。

その積み重ねが、「回る現場」を作る。


🐌母にせつむりが、急所を刺す。

「で?その動き、誰が“ありがとう”言うたん?」


わたしは笑う。

忙しくて言われないことが多い。

でも、現場が回ればそれでいい。

プロは、拍手よりも**“流れ”**を取りに行く。


製造業(A事業所)で言うなら:

生産性と進捗は「流れ」そのもの



工場の言葉に翻訳すると、こうなる。


・配膳詰まり=ボトルネック(工程の首)


・手ぶらで歩かない=ムダ取り(移動の価値化)


・全体の流れ優先=タクト・WIP・段取りの最適化


・ヘルプに入る=ラインバランス調整


・先回りで拾う=停滞の予兆検知(遅れの芽を潰す)



ここで大事なのは、「誰が偉いか」じゃない。

進捗が出るか。滞留が減るか。
品質が崩れないか。

現場は、そこだけで回っている。


「ありがとう言えてない」?
その言葉、現場を止める


ここで、あの言葉が蘇る。


> 「あなた、『ごめんなさい』『ありがとう』言えてない」

🐌母にせつむりが、静かに言う。

「それ、誰が、どの場面で、何を根拠に言うたん?」


……そう。そこだ。


評価が**仕事(成果・進捗・生産性)**から
外れて、

人格の印象にすり替わった瞬間、現場は止まる。


・人格採点は、改善にならない


・“印象の罰”は、進捗を生まない


・そして何より、チームの流れを壊す


🏨ホテルでわたしは、礼節が絶対の現場で、
言葉を使って仕事を回してきた。

忙しい日ほど、余計な摩擦を生まないように、
言い方も選んできた。


だから余計にわかる。

あれは指導じゃない。改善でもない。


🐌母にせつむり、結論を言う。

「それは指導ちゃう。支配や」


🐌にせつむりの反撃は、遅い。
でも止まらない(=進捗の取り方)


わたしは今、思う。

あの場で深い意味が理解できなかったのは、
わたしが鈍かったからじゃない。

あれが、理解される前提の言葉じゃなかったからだ。


🐌にせつむりは遅い。

でも、遅いからこそ記録が残る。

遅いからこそ熱で暴れない。

遅いからこそ**詰み筋(手順)**を作れる。


🐌母にせつむりが笑う。

「配膳詰まりを抜くみたいに、人生の詰まりも抜くんやな」

わたしは甲羅の中のメモを抱え直す。

次は、5階ダンジョン。

でも今日は、まず一つだけ言える。


“私はプロとして働いてきた。”


これだけは、誰にも塗りつぶさせない。


追記
・繁忙時は「詰まり(ボトルネック)」を起点に全体状況を判断し、全体最適(流れ優先)でヘルプ対応。

・基本動作として 「手ぶらで歩かない」 を徹底し、戻り動作を回収工程に変換。回転率・進捗・品質維持に寄与。

・チームプレイ前提で、担当外でも滞留の芽を潰し、現場の遅延を最小化する動きが可能。

だからこそ、腹立たしかった。

以上。

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