音声メディアの地殻変動:Voicyの凋落、そしてSpotify(ビデオポッドキャスト)の台頭

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イケハヤです。
ここ最近、「音声メディア業界」がかなり面白い状況になっていると感じています。
とはいえ、いかんせんマニアックすぎて、ぼくくらいしか語らなそうなので、言語化しておきます。
休日のコラムとして、読みたい人だけどうぞ〜。
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まず直近の動きとしては、国内では強力な存在感を放っていた「Voicy」が、急速にそのリーダーシップを失っているように見えます。
ぼく自身はVoicyを7年間二渡、ほぼ毎日更新している、最古参のパーソナリティのひとりです。
そんなぼくでも、最近のVoicyはかなり微妙な状況だな……と感じています。
というのも、パーソナリティの撤退が相次いでいるんですよね。
特に、毎日2万人が聞いていた「ながら日経」が撤退を決定したのは痛手ですね……。

個人パーソナリティについても「Voicyやめます」と宣言する方が相次いでいます。

もろもろ改善していかないと、Voicyにコンテンツを投稿する人が減り、当然全体のアクティブユーザー数も減少していくでしょう……。
ぼく自身も毎日更新しているだけに、これはなかなか由々しき事態です。
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パーソナリティがやめる理由の多くは、
「Voicyは音源のアップロードができない」
という「囲い込み戦略」が起因しています。
Voicyは2021年あたりに急成長を経験しています。
あの頃はプラットフォームの勢いがあったので、囲い込まれてても、配信者から文句は出なかったんですよね。
しかし、2025年現在、Voicyはかつてのような成長は描けていないように見え、実際にぼくのチャンネルもリスナー数が減り続けてます……。
こうなってくると
「Voicyだけでなく、スタエフやSpotify、Apple Podcast、YouTubeにも同時投稿したい」
という気持ちが芽生えてきます。
が、Voicyは一部のパーソナリティを除き、アップロードを禁止しています。
となると、あまり伸び代がなさそうで、不自由なVoicyからは離れて、より自由な方法を選択する人が増えていくわけですね。
もはや囲い込みは不可能な時代なので、個人的にはVoicyは「アップロード機能を全開放」すべきじゃないかなと考えています。
命削ってコンテンツ作ってる側からすると、Voicyだけでしか展開できないのは不利益ですからね……。
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と同時に、今、海外を中心に「ビデオポッドキャスト」が急成長しています。
日本ではまだ数えるほどしかないのですが、先月から「本つまみぐいラジオ」というビデオポッドキャスト番組を始めてみした。
これ、1ヶ月やってみて確信しましたが、これは停滞する音声メディア市場を打破する、強力な打ち手になります。
ビデオポッドキャストのいいところは、「ワンソース・マルチユース」でコンテンツを展開できる点です。
ぼくらの「本つまみぐいラジオ」は、実際に、以下のマルチチャネルでコンテンツを展開しています。
・Spotify(これがメイン)
・Apple Podcast
・Amazon Audible
・YouTube
・ショート動画(TikTok / YouTube Shorts / インスタ / X)
・スタエフ
・(AIで文字起こししてブログ、電子書籍化も可能)
「音声のみ」のコンテンツは、SNSバズが獲得しにくく、アルゴリズムにも乗れず、なかなか新規リスナーが増えていきません。
が、ビデオを絡めることで、この点の問題は解決されるんですよね。
本つまラジオについても、YouTubeが着実に伸びていて、ここ経由でSpotifyをフォローしている人も一定数生まれていると見られます。
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さらに踏み込んでいきましょう。
Spotifyを使ってみると、正直、Voicyをはじめとする国産プラットフォームは……勝ち目がないと感じます。
というのも、おそらくサーバー代や技術力の問題で、国産プラットフォームはビデオポッドキャストに対応できないんですよね。
よしんば対応したとしても、強力なレコメンドエンジンを搭載し、魅力的な独自の番組を展開するSpotifyに勝てる道は見えません。
もっというと、Spotifyは海外でポッドキャスト配信者に対して、収益還元も始めています。
もし日本で収益還元プログラムが始まったら、大挙をなして、配信者たちはSpotifyでポッドキャストを始めることになるでしょう。
大局的に見ると、音声メディアの世界も、結局は海外資本(Spotify、Apple Podcast)が牛耳ることになると見ています。
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では、Voicyに生きる道はないのでしょうか?
正直、ものすごく難しい戦いで、ぼく風情が簡単に思いつく打開策はありません……。
強いていえることがあれば
「圧倒的に魅力的なポッドキャスト番組を作る、コンテンツプロダクションになる」
という道には、活路があるような気もします。
大局的に見て、資本力が問われるプラットフォーム競争で勝てるとは思えません。
しかし、コンテンツレベルの競争であれば、これはクリエイティビティで戦っていく余地があります。
「Voicy Studio発のラジオ番組は、マジで面白い!」
と思ってもらえるコンテンツを出しまくる、という生存戦略ですね。
それこそ、それをYouTubeやSpotifyなどにもマルチ展開し、「楽屋トークはVoicyで有料配信中!」とでもすれば、ユーザー獲得にも繋がるでしょう。
音声メディアはまだまだ黎明期であるがゆえに、プロ品質のコンテンツの供給も少ないです。
プラットフォーム競争で勝つのはゆるく諦め、徹底的にコンテンツで勝負していく……正直、それくらいしか勝ち筋が思い浮かびません。
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日本でもSpotifyを中心に「ビデオポッドキャスト」が盛り上がっていくのは、もはや既定路線です。
それはVoicyをはじめとする国産プラットフォームにとっては「黒船」となるでしょう。
音声メディアは動画に比べると地味な産業ですが、今はかなり面白いタイミングで、参入チャンスもあります。
まだ見たことがない方は、ぜひ「本つまみぐいラジオ」を楽しんでみてください。
そして、明日の朝6時からは、イケハヤひとり語り形式の「まねーてくてく」も始まります!
音声コンテンツ配信者として、何とかこの業界の変化にしがみつき、チャンスを拾っていきたいと思います。
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