高校生の保護者がパスポートのオンライン申請で焦らないための準備
高校生になると、修学旅行や語学研修、短期留学などでパスポートを使う機会がぐっと増えます。子どもは学校、親は仕事。どちらも忙しいからこそ、高校生のパスポートは「オンライン申請」を活用しましょう。
私は行政書士です。官公署に提出する書類作成のプロです。だから、本当は「パスポート申請くらい余裕です」と言いたい。
……でも、オンライン申請で見事に手こずりました。原因は、必要な準備品の確認を怠ったこと。
だからこそ、実体験から伝えられることがあると思っています。忙しい保護者さんがお子さんのパスポート取得でつまずかないように、大切なポイントをお話します。
そして、誰だって、初めてのことはスムーズにいかなくて当たり前ということを伝えたいです。ぜひ申請完了までがんばってください!
パスポートのオンライン申請のメリット
まず、マイナンバーカードを持っていて、スマホにマイナポータルのアプリをインストールしていることを前提とします。
パスポートのオンライン申請のメリットは、大きく3つです。
①融通が利く:時間や曜日を問わず、いつでも申請できる。
②お金の節約:手数料が400円安い。交通費と戸籍取得費が不要。
③時間の節約:窓口に行くのがパスポート受け取りの1回のみ
つまり、時間やお金を節約することができます!
つまずきポイント①15歳以上は自分で申請できるけど
成人(18歳)にならないと自分で申請できないと思われがちですが、15~17歳は、未成年でも本人のマイナンバーカードでオンライン申請ができます。その場合は、親権者等の同意書が必要です。
社会勉強として、本人に全部やらせるのも本当に良いと思います。私も最初は、息子に「自分でやってみよう」と言って、横で見守りながら入力を進めました。「お、これならいけそう」と思いながら、ついに最後の工程へ。
最後の最後で立ちはだかったのが、息子の「署名用電子証明書の暗証番号(6~16桁)」でした。本人申請は本人が電子署名するので、これがないと進めません。
息子がマイナンバーカードを作ったのは小学生の頃。「そんなの今はいらないだろう」と私が勝手に思い込んで、親の分しか暗証番号まわりをちゃんと整えていなかったんです。あの時“ひと手間”を省いたせいで、いま大変。行政手続きって、家族全員分をもれなく備えておくことが大事だと痛感しました。
子どもの成長って本当に早いです。あっという間に、小学生が高校生になる。必要になる手続きも、使う場面も一気に変わるんですよね。
つまずきポイント②親が代理申請できるけど
本人申請が無理なら、親が法定代理人として代理申請すればいい。そう切り替えました。
ところが、次の落とし穴が「戸籍電子証明書提供用識別符号(16桁)」でした。
私は「オンラインなら戸籍を取りに行かなくて済む=準備いらず」と思い込んでいたんです。でも実際は、紙の戸籍を取りに行かない代わりに、マイナポータルで“16桁の取得”という前準備が必要でした。
結局ここでまたストップ。ホーム画面に戻って戸籍電子証明書提供用識別符号を申請して、30分待って。体感としては「振り出しに戻った」感覚でした。
つまずきポイント③窓口申請に戻りたくなるかも
行政手続きのオンライン化・デジタル化が進んでいる。頭では分かっているのに、行政書士なのに、止まった瞬間にこう思いました。
「手書きで書類作って、窓口に行った方が早いんじゃない?」
忙しい時ほど、これが浮かびます。私もそうでした。でも、落ち着いて準備を整え直したら、やっぱりオンラインは強い。平日に動きづらい家庭ほど、オンライン申請の価値は大きいです。
パスポートのオンライン申請の流れ(2026年3月1日現在)
15歳以上の未成年者の注意点
申請は代理でも、最後の受け取りは本人のみ。発行日から6か月以内なので、先に予定を押さえると安心です(基本は平日のみ・日曜対応の窓口もある)。
準備①マイナンバーカードの有効期限を確認する(超重要!)
マイナンバーカードは、カード本体と電子証明書の有効期限が別です。電子証明書が切れていると、オンライン手続きができません。
親のマイナンバーカードの有効期限は「発行日から10回目の誕生日が来るまで」ですが、電子証明書は「5回目の誕生日が来るまで」なので注意しましょう!
また、小学生で作ったカードは有効期限が「5回目の誕生日が来るまで」なので、高校生になる前後で期限が切れやすい。ここが「小学生は、あっという間に高校生になる!」の落とし穴です。
準備②戸籍電子証明書提供用識別符号(16桁)を取る
親のマイナポータルで「戸籍電子証明書提供用識別符号の取得申請」を行います。 3か月という有効期間があるので、取ったら早めに手続きしましょう。
準備③代理人の設定をする
親もしくは子のマイナポータルで「代理人(親)」の設定を行います。
準備④子の顔写真と自署を用意する
申請するお子さんの顔写真をスマホで撮って、保存しておきます。そして、署名の申請用に、白い紙にお子さんのフルネームを自署してもらいましょう。手続きの途中で、スマホで写真を撮ります。
準備⑤本籍地を調べる
もし本籍地がわからなければ、コンビニで住民票の写しを取ってきましょう。運転免許証やマイナンバーカードに本籍地は書いてありません。
いよいよ申請手続き:親が代理人として申請する
・親が自分のマイナポータルにログイン
・「代理人として利用」で子を選択
・「国機関の手続に申請する」→「パスポート申請」へ
・必要な情報の入力(本籍地など)、添付(スマホで撮った写真も利用可能)
・親のマイナンバーカードで電子署名して送信
この流れが基本です。
申請後の補正対応と受け取り
・不備があると補正依頼が来ることがあります。通知は見落とさないようにしましょう。
・受け取りは窓口で本人のみ。ここが最後の関門なので、早めに日程を確保しましょう。
オンライン申請は忙しい人の味方
忙しい保護者さんへ。私は「まずオンラインで一度やってみて」と伝えたいです。
パスポートの申請は、行政書士に依頼することもできます。状況によっては、それが最適なケースもあります。
でも、忙しい保護者さんほど、オンライン申請を一度経験してみてほしいと思います。慣れれば、次からが楽です。下のお子さんの分、更新の時、急に必要になった時にも「自分でやれる」という安心感が残ります。
今回、私がつまずいて思ったのはこれです。
「行政手続きは、準備が9割!」
最後に私が言いたいのは、あなたが手続きで迷っても全然おかしくない、ということです。お役所の手続きって、本当に面倒ですよね。
忙しい毎日の中で、お子さんの“これから”の準備をしている保護者さんを応援しています。準備さえ揃えば、オンライン申請はちゃんと味方になります。怖がらず、まずはやってみましょう!
