もっと大胆にUPFモデルを思考実験で遊ぶ
コラムNo. 20, ”物質宇宙”と”精神宇宙”を1枚の紙に描く
ー モデルの外側へ、少しだけ踏み出してみる
今までUPF(固有個体物理場)とIPF(統合物理場)という二つの場の仮説を軸に、睡眠、無我、ゾーン、夢、そして意識といった現象を、できるだけ慎重に、できるだけ留保を残しながら描いてきました。
ここからはその延長にあたりますが、性質はかなり異なります。
今までは、モデルの背景、並びにモデルの骨格を組み立てるパートでした。一つの仮説を、できる限り筋道立てて、矛盾なく成立させることに重きを置いていました。
ここでは敢えてその逆を行きます。IPF/UPFモデルを、もっと自由に、もっと検証の甘い領域にまで当てはめてみる、いわば思考実験編です。
日常には、説明のつかない小さな謎がいくつも転がっています。
あの日のまるで超能力者になったような現象は何だったんだろう。
なぜかその日に限って、ずっと探していたものがすぐ見つかった。
——そんな経験は、多くの人が一度や二度、心当たりがあるのではないかと思います。
これらの多くは、おそらく偶然と、人間の記憶や連想の癖が組み合わさった結果です。私自身、そのことを十分に承知しているつもりです。
けれど、「偶然で説明がつく」という事実と、
「それでも、なぜか違和感が残る」という感覚は、別のところで存在しています。
ここでは、そうした「説明はつくはずなのに、なぜか心に引っかかって残る」出来事を、今まで組み立てたUPF・IPFという枠組みに、当てはめてみようと思います。
何度も言いますが、ここから述べていく事は、モデルの正しさを裏付けるための実例集でもありません。
むしろ逆で、モデルを無理にでも当てはめてみたときに、どこまで持つのか、どこで破綻するのか、その限界を確かめるための試みです。いわゆる耐久試験ののようなものです。
ここまで、私はIPF/UPFモデルという仮説に対して、なるべく慎重であろうと努めました。
これ以降、その慎重さを、いったん緩めます。
突拍子もない当てはめ方をすることもあるでしょう。読み終えたとき、「これはさすがに無理がある」と感じる箇所もあるはずです。
それで構いません。
モデルがどこまで延ばせて、どこで破綻するのかを確かめることは、そのモデルを育てるうえで、むしろ必要な作業だと思っています。
そしてもう一つ。
これからの思考実験の”不思議を解き明かしたい”というモチベーションは、私自身が、ふっとしたと気に、”何故だろう?”と、思ってきたところから派生しています。
自分自身の経験の中で不思議に思った現象や、テレビや他メディアで接した“??”っと思った現象など、——これらはモデルから逆算して作られた例ではなく、モデルが組み立てる前から、ずっと私の中に残っていた腑に落ちない現象の数々をピックアップしていきたいと思います。
以降、ここからは、以前のコラムとは違う読み方をしていただきたいと思っています。
正しいかどうかを判断する本ではなく、「これって、こう考えたらどうだろう」と遊んでみるパートとして、気楽な気持ちで読み進めてみて下さい。
