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「お母さん、それ詐欺だよ」が逆効果になる理由|心理的リアクタンスと正しい伝え方2026【伝え方・関係性シリーズ】

「お母さん、それ詐欺だよ」が逆効果になる理由

この記事の前提

この記事は心理学(心理的リアクタンス理論)の一般的な知見と、警察庁が紹介する特殊詐欺の被害者心理に関する講演内容をもとに、親への伝え方について整理したものです。

すべての親がこの記事の通りに反応するわけではなく、個々の関係性や状況によって最適な伝え方は異なります。

「正しいことを言っているのに、なぜ拒絶されるのか?」

「お母さん、それ詐欺だよ」「そんなの絶対騙されてる」。

心配する気持ちから、つい強い言葉で伝えてしまうことがあります。

しかし、これまでのシリーズで何度も触れてきたように、こうした直接的な否定は、むしろ親を頑なにさせ、詐欺から引き離すどころか、より深く関わらせてしまうことがあります。

これは親の意地や頑固さの問題ではなく、心理学的に説明できる、誰にでも起こりうる反応です。




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なぜ「正しい指摘」が逆効果になるのか?

心理的リアクタンス(ブーメラン効果)

心理学では、人は自分の選択や判断の自由を制限されたと感じた時、それを取り戻そうとして、むしろ逆方向に動機づけられるという現象が知られています。

これは「心理的リアクタンス」、または「ブーメラン効果」と呼ばれています。

「それ詐欺だよ、やめなさい」という強い言葉は、親にとって「自分の判断を否定された」「選択の自由を奪われた」と感じさせ、結果的に「いや、これは詐欺じゃない」と、かえって強く主張させてしまうことがあります。

すでに始めた行動の正当化(一貫性の心理)

これまでのシリーズ記事(「投資・儲け話の電話に親が乗ってしまう心理」)で扱った通り、人は一度始めた行動を「無駄にしたくない」「間違いだと認めたくない」という心理が働きます。

すでに相手とやり取りを重ねていたり、お金を渡してしまっていたりする場合、「詐欺だ」と指摘されることは、自分の過去の判断すべてを否定されることにつながります。

それを避けるために、むしろ詐欺ではないという方向に固執してしまうのです。

「騙されている」と認めることへの恥ずかしさ

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