【59歳から、もう遅いをやめた。#15】人生を変えるのに、特別な才能はいらなかった
今日も読んでくれてありがとうございます。
私は、特別な才能を持っている人間ではありません。
何かの分野で一番になったわけでもなければ、大きな成功を収めたわけでもない。
ごく普通に会社に勤め、目の前の仕事をこなしながら、気づけば59歳になっていました。
以前の私は、よく自分と誰かを比べていました。
自分より出世した人。
収入の多い人。
好きなことを仕事にしている人。
定年後の準備を、ずっと前から進めている人。
そういう人を見るたびに、
「自分は何をやってきたのだろう」
と、少し焦りました。
他人と比べれば比べるほど、自分に足りないものばかりが目につきます。
もっと能力があれば。
もっと若ければ。
もっと早く始めていれば。
人生を変えられるのは、才能がある人や、特別な行動力を持った人だけだと思っていました。
でも、最近になって、少し考えが変わりました。
人生を変えるのに、特別な才能はいらないのかもしれません。
必要なのは、
「自分は、これからどう生きたいのか」
と、自分に問いかけることでした。
私は酒をやめました。
何か立派な決意があったわけではありません。
このまま飲み続けた先に、自分の望む人生はない。
そう思っただけです。
断酒を始めたからといって、翌日から別人になったわけではありません。
飲みたくなる日もあります。
夜が長く感じることもあります。
酒を飲まない自分に、まだ慣れていない部分もあります。
それでも、今日一日だけ飲まない。
その小さな選択を繰り返してきました。
すると、酒に使っていた時間が戻ってきました。
文章を書く時間ができました。
新しいことを知る楽しさを思い出しました。
定年後にどんな暮らしをしたいのか、考えるようになりました。
世界一周の旅をしてみたい。
ギターをもっと楽しみたい。
健康な体で、まだ見たことのない景色を見たい。
以前なら「どうせ無理だ」と終わらせていたことを、今は「どうすればできるだろう」と考えています。
人生が大きく変わったというより、少しずつ向きが変わり始めた。
そんな感覚です。
そのきっかけは、他人と比べるのをやめたことでした。
誰かより成功しているか。
誰かより多く持っているか。
周りから立派に見えるか。
それを基準にするのではなく、
昨日の自分より、少し納得して生きられたか。
自分が大切にしたいものを、大切にできたか。
それを基準にすることにしました。
他人の人生を見ながら走っているうちは、自分がどこへ向かいたいのか分かりません。
でも、自分の基準で歩き始めると、速度が遅くても不思議と焦らなくなります。
私は今、定年後の人生を再構築している途中です。
まだ完成した計画があるわけではありません。
失敗することも、迷うこともあると思います。
それでも、59歳から始めたことには意味がある。
そう思えるようになりました。
人生を変えるために、特別な才能はいりません。
大きな決断や、劇的な挑戦も必要ありません。
やめたいことを一つやめる。
始めたいことを、小さく始める。
他人ではなく、自分の基準で今日を選ぶ。
人生が変わり始めるのは、案外そんな小さなところからなのだと思います。
私はまだ、人生を立て直している途中です。
だからこそ、この先が少し楽しみになっています。
今日の一歩
あなたが「いつか変えたい」と思いながら、先延ばしにしていることはありませんか。
いきなり人生を変えようとしなくてもいい。
今日は酒を飲まない。
気になっていた本を一ページだけ読む。
10分だけ歩いてみる。
これからやりたいことを、一つだけ書き出してみる。
どんなに小さくても、自分で選んだ一歩には意味があります。
あなたが今日、自分の基準で選べる小さな一歩は何ですか。
