Photo by
katsu_now
【料理】魚消費週間11 ワラサ3
まだいた。
冷蔵庫を開けたら、ワラサがドヤ顔で寝そべってる。
「終わったと思ったか?」みたいな顔。
刺身、カマ焼き、あら汁、フライを乗り越えて、まだ存在感を放っている。
よし、延長戦だ。
まずはタタキ。
表面を炙るだけの簡単メニューのはずが、パチパチッと弾けるたびにテンション上がる。
脂が弾けて香ばしい煙が広がり、まるでキッチンが屋台に。
タマネギスライスを敷きつめ、ポン酢をかけて、ニンニクスライスと薬味を乗せて一口。脂と酸味が見事に融合して、「これ店出せるやつ」と言った瞬間、
妻が冷静に「ニンニクはいらない」と突っ込んできて、現実に引き戻された。

続いて昆布締め。
柵を昆布でサンドして冷蔵庫へ。
翌日、開けた瞬間に広がるあの香り。
もう、漁師町の高級旅館。
身がしっとり締まって、味がぎゅっと濃縮。
昨日までのワイルドなワラサが、上品な料亭の顔に変わっていた。
「お前、どこで修行してきた?」と聞きたくなるほど。

凄く切りづらい…
でも、それでもまだ残ってた。
最後は照り焼き。
フライパンでジュウ〜ッと焼いて、タレを絡めた瞬間、もう勝負あり。
甘辛い香りが部屋中に広がり、家族が吸い寄せられるようにキッチンへ。
「これもワラサ?」って聞かれて、「そう、まだワラサ」と答える自分に、もはや誇りを感じた。

頂きます!
刺身、あら汁、カマ焼き、タタキ、昆布締め、照り焼き。
気づけばワラサで一週間生きている。
飽きないどころか、日に日に深まるこの関係。
魚ってすごい。
まだあるけど冷凍庫行きだ

