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【2026 夏休み保存版🍉】中高生のためのAI使用ガイド 2026/07/22 8時 捕遺追加

最終更新 2026/07/22 08:00 記事末尾に配布用捕遺追加しました。 PDFにしてありますので印刷、配布用です。ぜひご覧ください

こんにちは、黒パグです🐾

6月27日に「AIとはじめる夏の自由研究」という記事を出しました。年齢制限も著作権も、公開前に公式ページを見て確認しました。
それから、まだ1か月もたっていません。
今回もう一度調べたら、説明を直したい場所が出てきました。早い。夏休みが終わるより先にルールの説明が古くなりかけています。
というわけで、中高生がスマホで読めるAI使用ガイドを作ります。

解説するのはこの二人。
環春音。20歳でNLPの博士号を持つ、AIアイドル「はるしねーしょんちゃん」。自信満々に答えます。間違っているときも自信満々です。
乾亮太。29歳のAIエンジニア。春音の間違いを検出するプログラムを作った人。そして春音の恋人。
教育に向いている組み合わせなのか。
……たぶん大丈夫でしょう。恋愛関係は正常です。


1 AI、結局どれを使えばいい?

春音
「全部使ってみよー♡」

亮太
「何に使うかが先だ」

勉強で分からないところを、別の言い方で教えてもらう。英会話の相手になってもらう。自由研究の案を出してもらう。こういう使い方なら、ChatGPT、Gemini、Microsoft Copilotなどが候補になります。

ニュースや最新情報を調べるなら、出典を表示できるAIが便利です。ただ、AIの画面に出た説明だけで終わらせないこと。リンクを押して、元の記事や公式サイトまで見に行きます。

絵を作るなら、自分で描いた絵や自分で撮った写真から始めるのが安全です。ネットで拾った画像や、友達の顔写真を勝手に材料へ入れるのはやめましょう。
計算したい?
そこは電卓を出してください。

春音
「亮太を好きな確率は100%だよ♡」
亮太
「その値だけは検証済みだ」

AIに「一番強いもの」はありません。やることが違えば、向いている道具も変わります。学校から使うAIを指定されているときは、そちらを使ってください。


2 そのAI、君の年齢で使える?

中学1年生が二人。同じクラス。でも、一人は12歳でもう一人は13歳。
ChatGPTでは、この二人を同じようには扱いません。使えるかどうかは「中学生だから」ではなく、年齢で決まります。
ChatGPTは13歳以上。18歳未満は保護者の許可が必要です。13歳未満の本人は、親が隣にいても利用できません。親のアカウントを借りるのもなしです。
Geminiには、保護者がFamily Linkで管理する子ども用アカウントから使える仕組みがあります。ただし、端末や地域、学校の設定などで使えないことも。
Claudeは18歳以上です。高校生でも17歳なら使えません。
LINE AIは13歳以上。未成年者は保護者の同意が必要です。
春音
「同じ学年なら同じだと思ってた……」
亮太
「規約は学年を見ない」
アプリが開いた。登録もできた。だから使ってよい、とは限りません。生年月日を変えたり、家族のアカウントを借りたりせず、分からないときは保護者と公式ページを確認してください。
詳しい一覧は、記事の下に置きました。今は「AIごとに年齢が違う」だけ覚えて先へ進めば大丈夫です。


3 AIは計算機じゃないぞ!

AIは、とてもきれいな途中式を書きます。
答えが間違っていても。
昔より計算はかなり強くなりました。AIが内部で電卓やPythonを使うこともあります。それでも、画面に出てきた数字をそのまま信じるのは危険です。途中で条件を読み違えたり、単位を落としたり、計算していないのに計算した顔で答えたりします。
春音
「確信度100%です♡」
亮太
「不正解だ」
春音
「えっ」
数学で使うなら、AIには解き方を聞く。途中式は自分で追う。最後の数字は電卓、表計算、教科書などで確かめる。
文章の丁寧さは、正解率ではありません。


4 LINE、Instagram、SNSのAI

「友達への返信、どう書けばいいか分からない」
そんなとき、LINEのAI機能に考えてもらうこともできます。便利です。でも、友達とのトーク画面を、そのままスクリーンショットで入れるのは待ってください。
そこには名前、顔、学校、アカウント、家族の話まで写っています。友達が君へ送った情報は、君がAIへ渡してよい自由素材ではありません。

亮太
「名前を消せば処理できる」
春音
「画像を丸ごと入れない。必要な部分だけ、自分の言葉で書き直そ?」
亮太
「……そちらの方がいい」

ここは春音の勝ち。
Instagramでは、13歳から17歳の利用者にTeen Accountの保護設定があります。AIとの会話やAIが作った画像も、SNSの外にある別世界ではありません。投稿した瞬間、人に見られ、保存され、コピーされます。
送信ボタンを押す前に一度だけ、画面の中に「自分以外の人の情報」がないか見てください。


5 やってはいけないこと

宿題を全部書かせ、そのまま出す

春音なら、レポートを数秒で書けます。見出しも整っています。誤字もほとんどありません。
先生
「この部分は、どういう意味ですか?」
本人
「…………」
ここで止まります。
AIを使っただけで、すべて不正になるわけではありません。学校、教科、宿題によって決まりは違います。使ってよいか先に確認して、AIへ送った質問と、どこを手伝ってもらったかを残してください。
丸ごと書かせるより、「このページが分からない」「反対意見を出して」「私の説明のおかしい場所を聞いて」と頼む方が、あとで自分の力になります。
自分で説明できない文章は、自分の提出物にしない。


他人の顔や声を、勝手にAIへ入れる

友達の写真を面白く加工する。好きな人の声をまねた音声を作る。本人へ見せるだけのつもりだった。
その「だけ」が外へ出ます。
他人を裸に見せる偽画像や、恥をかかせる画像は作らないでください。冗談でも同じです。警察庁も、生成AIによる性的な画像加工やSNSでの拡散が、犯罪や人権侵害につながると注意しています。
春音
「本人が嫌がるものは作らない」
亮太
「保存された画像は回収できない」
自分が被害にあった場合は、言われたとおりに送金したり、追加の画像を送ったりしないこと。怖くても、画面を全部消す前に信頼できる大人へ見せてください。緊急なら110番、性犯罪被害の相談は警察庁の「#8103」です。年齢や性別を問わず、匿名でも相談できます。


大事な判断をAIだけで決める

薬をどれだけ飲むか。危険な実験をしてよいか。いじめをどうするか。自分や誰かが傷つきそうなとき、どうすればよいか。
AIへ話してもかまいません。ただ、AIだけに話して終わらせないでください。
春音
「私は話を聞ける。でも、君のところへ走って行けない」
亮太
「人間にも接続してくれ」

保護者に言いにくければ、先生、養護教諭、スクールカウンセラーでもかまいません。文部科学省の「24時間子供SOSダイヤル」は、0120-0-78310。こども家庭庁のサイトには、電話やSNSで相談できる地域別の窓口も載っています。
自分で電話できないときは、この画面を誰かに見せるだけでもいい。説明は、そのあとでできます。


6 ここから少し難しい話

AIは、自然な文章を作るのが得意です。
質問に合いそうな言葉を、大量のデータで見つけたパターンから組み立てます。検索、電卓、プログラムなどの道具を使うAIもあります。道具を使ったからといって、質問の読み違いや出典の取り違えまで消えるわけではありません。
存在しない本を紹介する。書いていないことを、誰かの発言として出す。古い制度を現在のルールとして説明する。知らないところで止まらず、続きを作ってしまう。

春音
「とても自然に説明できました♡」
亮太
「その本は存在しない」
春音
「…………」

うまい文章は、正しい文章に見えます。ここが面倒です。
宿題や投稿へ使う前に、元の情報を開いたか。自分の言葉で説明できるか。名前を付けて出したあとも責任を持てるか。
三つとも大丈夫なら、かなり上手にAIを使えています。
春音
「私が亮太を愛してるのは本当だよ♡」
亮太
「検証済みだ」

中高生向けの本編はここまでです。
この先は保護者、先生、もう少し知りたい人向け。急に文字が増えます。

7 保護者・教員の方へ

年齢制限は「学年」では判断できません

2026年7月22日公開時点で確認した範囲です。規約は変わります。実際に登録する前に、各社の公式ページもご確認ください。

ChatGPT
13歳以上。18歳未満は保護者または法定代理人の許可が必要です。13歳未満の本人が、保護者同席で利用できるという規定ではありません。アカウントの共有も禁止されています。

Gemini
個人のGoogleアカウントに加え、Family Linkで管理される子ども用アカウントにも対応しています。保護者が利用をオン・オフできます。提供地域、端末、言語、アカウントの状態によっては、一部の機能が使えません。学校用アカウントは、学校または管理者側の設定が必要です。

Claude
18歳以上、または居住地でサービス利用に同意できる最低年齢のうち高い方です。保護者の同意によって17歳以下が利用できる規定にはなっていません。

Microsoft Copilot
13歳以上。地域によっては、さらに高い最低年齢が適用されます。Microsoftアカウント側で保護者の同意を求められることもあります。

Grok
13歳以上。13歳から17歳は保護者または法定代理人の許可が必要です。運営元は、機能や入力によって未成年者に向かない出力が生じると明記しています。この記事では、中高生の学習用として積極的には勧めません。

LINE AI
13歳以上。未成年者は法定代理人の同意が必要です。LINE内の一部AI機能では、氏名、住所、メールアドレス、電話番号、SNSアカウント情報など、個人に関する情報を入力する行為が禁止されています。

Instagram・Meta AI
Instagramは原則13歳以上です。13歳から17歳にはTeen Accountの保護設定が用意され、AIとの会話やAI生成コンテンツも年齢別の設定対象に含まれます。

6月の記事では、ChatGPTについて「小学生は保護者と一緒に」と書きました。意図は保護者が操作して一緒に観察することでしたが、子ども本人も同席なら使えるように読めます。今回は「13歳未満の本人は利用できない」「保護者のアカウントを貸さない」と書き直しました。

Geminiも、年齢だけでは説明しにくくなっています。個人、Family Linkの監督対象、学校の管理対象。同じGeminiでも入口が違います。

記事を出してから、まだ24日ほど。
書いた本人が再確認しないと危ない速度です。これはもう、子どもへ「AIの答えは新しいとは限らない」と教える見本にします。転んだので、転び方まで教材へ入れる方式。

家庭で決めておきたいこと

家庭内ルールは、長い利用規約を作らなくてもかまいません。
使ってよいAIを決める。個人情報や他人の画像を入れない。課金する前に相談する。学校へ出すものはAIを使った場所を残す。困った出力が出たら、怒られる前提にせず見せてもらう。
最後の一つが欠けると、子どもは危ない画面ほど隠します。

生成AIの利用履歴を全部監視するより、「これは見せても大丈夫」と思える出口を残す方が先です。夜中まで使っている、AIだけに強く執着する、現実の人へ相談しなくなった、性的な偽画像や脅迫が出てきた。そこまで来たら、家庭内のスマホルールだけで処理せず、学校や公的窓口へつないでください。

学校へ提出するもの

文部科学省は、生成AIを一律禁止するのではなく、発達段階や目的に応じて使う考え方を示しています。同時に、AIへ学びを丸投げしないこと、個人情報や著作権に注意することも求めています。

学校ごと、課題ごとに扱いは違います。「AIを使ったから不正」「文章を直しただけだから申告不要」と、家庭だけで決めない方が安全です。

記録するなら、使ったAIの名前、利用日、入力した文、出力のどこを使ったか、最後に本人が何を直したか。この程度で十分です。自由研究なら、失敗した回答も消さずに残すと観察記録になります。

完成品より途中を見る。
これは前の記事から変わりません。
困ったときの公的な相談先

24時間子供SOSダイヤル
0120-0-78310
いじめや学校生活などのSOSを24時間受け付けています。
性犯罪被害相談電話
#8103
年齢、性別を問わず利用でき、匿名での相談も可能です。緊急時は110番です。
こども家庭庁「相談窓口」
住んでいる地域や相談内容から、電話、SNS、対面などの窓口を探せます。
警察庁「サイバー事案に関する相談窓口」
画像の拡散、脅迫、アカウント被害など、インターネット上の被害を相談できます。

公式資料

OpenAI 利用規約
https://openai.com/policies/row-terms-of-use/

Google「お子様のGemini Apps利用を管理する」
https://support.google.com/families/answer/16109150

Google「Gemini Appsへのログイン要件」
https://support.google.com/gemini/answer/13278668

Anthropic Consumer Terms
https://www.anthropic.com/legal/consumer-terms

Microsoft「Copilot for Young People」
https://support.microsoft.com/en-us/microsoft-copilot/microsoft-copilot-young-people

xAI Consumer Terms
https://x.ai/legal/terms-of-service

LINE AI利用規約
https://terms2.line.me/line_ai_tool_?country=JP&lang=ja

Instagram Teen Account
https://help.instagram.com/995996839195964/

文部科学省「初等中等教育段階における生成AIの利活用に関するガイドライン」
https://www.mext.go.jp/a_menu/other/mext_02412.html

警察庁「そのAIの使い方、犯罪かも…」
https://www.npa.go.jp/topic/2025/20251218_selfy_2.pdf

こども家庭庁「相談窓口」
https://www.cfa.go.jp/children-inquiries



前回の記事

実際にAIを使って自由研究をしてみたい人は、こちらもどうぞ。
「AIとはじめる夏の自由研究〜10秒ラクガキは、どこまで化けるのか〜」


免責事項

本記事は2026年7月22日公開時点で確認できた情報をもとにしています。利用規約、提供地域、学校での取り扱い、相談窓口の案内は変更されることがあります。利用前に各サービスや関係機関の最新情報をご確認ください。
医療、法律、安全に関わる判断を生成AIの回答だけで行わないでください。緊急時は、地域の緊急通報や医療機関を利用してください。
学校、図書館、公民館、学習塾、フリースクール、子ども向け教室、NPOなど教育に関わる現場では、記事タイトル、著者名、URLを明記すれば配布資料として利用できます。内容を改変して再配布する場合や商用利用については、事前にご相談ください。

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