資金0。kickstarter挑戦③茶筒の蓋が、すっと落ちる。それが答えだった。
茶筒の蓋が、すっと落ちる。それが答えだった。
先日、この企画を一緒に進めてくれている仲間と、ミーティングをした。
海外の人が感心する【日本の素晴らしさ】って何?
まずはそこから始めました。
私たちが日常的に目にしたり触れているものでも、それが【日本らしさ】として海外から注目されていることはみなさんもご存知だと思います。
でもそこをさらに深堀りして、一つの言葉にすることが、製品開発をするうえで一番の指針になってくるからです。
【日本っぽい】ものは海外にもあふれている。
だからより絞り込んだ【ワード】を軸に商品開発をしていきたかったんです。
「すごい」以外の言葉を探すブレーンストーミング。
日本のものづくりって、本当にすごいと思う。
でも、「すごい」しか言えないもどかしさ、ありませんか。
そんなときはとにかく思いつくことをどんどん口に出していくと、見えてくることがあるんですね~。
しかもこれ、一人でやるより、複数人でやる方がずっと効率がいいし楽しいんです。
私がいつも頭に浮かべるのが、京都の老舗・開化堂の茶筒。
蓋を持って、胴の上にそっと置く。 手を離すと——すっ、と。 吸い込まれるように、蓋が落ちていく。
隙間がない。でも引っかかりもない。 空気の逃げ道まで計算されたような、あの感覚。
初めてこの茶筒を触ったときは感動でした。
本当にすごい!!(笑)すごいとしか言えないんですよね。
もうひとつ。手作業で編まれた網細工の格子。 一目一目、手で編んでいるのに、格子の大きさも形も、驚くほど正確に揃っている。
機械じゃない。人の手なのに、なぜこんなに正確なのか。
日本人の私も感動する、この日本の職人の【正確さ】【精密さ】。
そしてこれを【当たり前の事】として淡々と作り上げる職人文化。
これこそが【ジャパンクウォリティ】だと。
のれんで、その答えを出せるか。
私が今取り組んでいる企画のひとつに、日本の伝統的なロープやしめ縄の技術を使ったインテリアパネルがある。
海外の部屋に、日本の「線」を届けたい。そんなコンセプトだ。
ミーティングで話し合ったのは、このパネルにも「茶筒の蓋」と同じ答えを出せるか、ということ。
たとえば、網目が横に、しっかり揃っている。 それだけのことが、見る人に何かを伝える。
「丁寧に作られている」ではなく、 「これは、正確さへの敬意だ」と。
言葉より先に、目が理解する。 それが日本のクオリティの伝え方なんじゃないか、という話になった。
香りも、引き算だった。
もうひとつの企画で、国産の木材を使ったウッドチップを海外に届けようとしている。
楽しみ方をどう伝えるか、で少し詰まっていた。
海外にはポプリ文化がある。 いろんな素材を組み合わせて、色とりどりに、華やかに。足していく楽しみ方。
でも日本は、逆だ。
素材は一種類。 余計なものを足さない。 ただ、その木そのものの香りだけを、静かに感じる。
神社やお寺の参道で、ふと気づく、あのかすかな香り。
乾燥させて楽しむ海外の方法とは逆の日本の湿度とともにゆっくり香らせる、日本の生活習慣に沿った楽しみ方。
これは、森林浴を部屋に持ち込む感覚に近い。
足し算の文化に、引き算を届ける。
これが難しくて、でも、だからこそやりたいと思っている。
言語化することから始まる体験づくり。
私はkickstarterで製品開発をしようとしています。
だけど、私が届けたいものは製品を使うことで得られる【日本の体験】なんだと、このミーティングでしっかりと言語化することができました。
この次のフェーズは製品の仕様の具現化!
ここからは開発パートナーの技術とセンスをお借りして作り上げていきます。
来週、開発パートナーの社長との打ち合わせが決まっています。
私たちの案が実際の製品になれるかどうかは彼ら次第。
どんな打ち合わせになるのか、ワクワクしています!
また進捗の報告をします^^
