かわいいだけじゃない。大人にも刺さる「ほがらかなやつら。」
子どもがいると、家族みんなでアニメを観る機会が増えた。
我が家でも、子どもたちと一緒にいろいろなアニメを観ている。
そして最近、ふと思う。
アニメって、大人が観てもけっこう深い。
子どもと一緒に笑ったり、「かわいいね」と言いながら観ているのに、ふとした場面で大人の心に引っかかる。
家族のこと。
友達との関係。
仕事や社会との関わり。
自分らしく生きること。
子どもの頃には気づかなかったことが、大人になった今だからこそ見えてくることもある。
そもそも、今では子どもも楽しめる作品として親しまれているものの中には、最初から子どもだけを対象にしていたわけではない作品もある。
国民的アニメ「クレヨンしんちゃん」
たとえば、クレヨンしんちゃん。
今では誰もが知っている国民的アニメだけれど、原作漫画は1990年に双葉社の「週刊漫画アクション」で連載が始まった。現在は「笑いと感動のファミリー漫画」として公式にも紹介されている。
子どもの頃には、しんちゃんの言動を見て単純に笑っていた。
でも大人になってから見ると、
「ひろしも大変だな……」
とか、
「みさえ、分かるなぁ……」
なんて思うことがある。
家族の日常を描いた作品だからこそ、自分が大人になって経験を重ねることで、見えるものが変わってくる。
同じ作品なのに、年齢や経験によって受け取るものが違う。
それも、長く愛される作品の魅力なのかもしれない。
「かわいい」だけじゃない、ちいかわ
最近では、ちいかわの映画も話題になった。
2026年7月24日に公開された『映画ちいかわ 人魚の島のひみつ』は、「ちいかわ」初の映画化作品。シリーズでも人気の高い「セイレーン編」が映像化された。
ちいかわといえば、まず思い浮かぶのは「かわいい」。
丸くて、小さくて、見ているだけで癒される。
でも、ちいかわって、ただ「かわいい」だけのコンテンツではないと思う。
働くこと。
頑張ること。
不安。
友情。
生きること。
かわいいキャラクターたちの世界の中に、私たちの日常にもつながるものがたくさん描かれている。
そして映画を観終わったあとも、
「かわいかったね!」
だけでは終われない。
どこか考えさせられる。
「かわいい」は、決して浅いということではない。
かわいい世界だからこそ、少し難しいテーマも自然に心に入ってくることがある。
私が書き続けているディズニーにも
そして、私がnoteで継続して書いているディズニー映画にも、同じことを感じている。
ディズニーには、人生そのものをテーマにしている作品がたくさんある。
家族とのつながり。
自分らしく生きること。
大切な人との別れ。
夢を追いかけること。
自分の心と向き合うこと。
子どもと一緒に観れば、楽しい映画として楽しめる。
でも、大人になった今の自分が観ると、
「今の私だから、この場面がこんなに心に残るんだな」
と思う瞬間がある。
同じ作品でも、人生のどこにいるかによって、心に残る場面が変わる。
子どもは子どもの視点で。
大人は、大人になった自分の視点で。
同じ作品を観ているのに、それぞれ違うものを受け取っている。
だから私は、子どもと一緒に観るアニメや映画が好きなのかもしれない。
そして最近、そんな我が家で家族みんなで楽しく観ている作品がある。
それが、
「ほがらかなやつら。」
ナマケモノのマロロが、とにかくかわいい
「ほがらかなやつら。」の中で、私が特に好きなのがナマケモノのマロロ。
まず、喋り方や仕草がとにかくかわいい。
ナマケモノらしく、のんびりしていて、ゆったりしていて。
ゆっくり、ゆっくり動いている。
見ているだけで、なんだかこちらまで力が抜けてくる。
……と思っていたら。
突然、高速で踊りだす。
え、速っ!!
さっきまでのんびり動いていたのに、急にどうしたの?
この緩急の差がすごい。
「ナマケモノだから、ずっとゆっくり」
という、こちらの勝手なイメージをあっさり裏切ってくる。
この予想できなさも、マロロの魅力だと思う。
ただの「のんびり屋」じゃない
そしてマロロ。
ただの、のんびり屋さんじゃない。
ちゃんと社会の中で生活している。
「上司がさー」
なんて話をしたり、
「確定申告が……」
なんて言い出したりする。
待って。
ナマケモノなのに、確定申告するの?
このギャップが、たまらなく面白い。
かわいい見た目のキャラクターなのに、ちゃんと仕事をして、社会の中で生きている。
そして、のんびりしているように見えて、実は欲望にもけっこう貪欲だったりする。
「ナマケモノ=のんびり、無欲」
という、こちらが勝手に持っているイメージを、いい意味で裏切ってくる。
ゆっくりしている。
でも、欲しいものは欲しい。
社会の中で生きている。
でも、自分のペースは崩さない。
この絶妙なバランスがおもしろい。
▶可愛く貪欲なマロロ
「ナマインドフルネス」という謎ワード
そんなマロロが登場する動画のひとつが、
「ナマインドフルネス」。
名前からして、もう気になる。
「マインドフルネス」じゃなくて、
ナマインドフルネス。
ナマケモノのマロロが繰り広げる、シュールで独特な世界。
これは文章で説明するより、実際に観てもらったほうが早いと思う。
▶ナマインドフルネス
……どうだろう。
かわいい。
ゆるい。
シュール。
そして、なぜかクセになる。
マロロを見ていると、こちらが勝手に抱いている「ナマケモノってこういうもの」というイメージを、次々と壊されていく。
のんびりしているかと思えば、突然高速で踊る。
ゆるいかと思えば、社会人として現実的な話をする。
無欲そうに見えて、欲望には意外と貪欲。
その振れ幅の大きさが、なんともおもしろい。
そして、ちょっと哲学的
「ほがらかなやつら。」が好きなのは、ただ笑えるからだけじゃない。
かわいいキャラクターたちが、シュールなことをしている。
それなのに、ときどき妙に人生について考えさせられる。
頑張りすぎなくてもいい。
人と比べなくてもいい。
自分のペースでいい。
でも、欲しいものを欲しいと思ってもいい。
社会の中で生きながら、自分らしくいることもできる。
そんなことを、説教くさく語らずに見せてくれる。
それが、なんだか心地いい。
私は「ちゃんとしなきゃ」と思いすぎてしまうことがある。
もっと頑張らなきゃ。
もっと効率よくしなきゃ。
ちゃんとしなきゃ。
そんなふうに力が入っているときにマロロを見ると、
「まあ、そんなに力入れなくてもいいんじゃない?」
と、肩をぽんっと叩かれているような気持ちになる。
もちろん、マロロは何も言っていない。
ただ、のんびりしているだけ。
……と思ったら、急に高速で踊っている。
そのくらいでいいのかもしれない。
ずっと同じじゃなくていい。
ゆっくりな日があってもいい。
突然テンションが上がる日があってもいい。
欲望に忠実なときがあってもいい。
社会の中でちゃんと生きながら、自分のペースで生きてもいい。
マロロを見ていると、そんなふうに思えてくる。
こんな人におすすめ
「ほがらかなやつら。」は、こんな人におすすめです。
哲学的なことを考えるのが好きな人
子どもと一緒に楽しく観られる作品を探している人
シュールな世界観が好きな人
かわいいキャラクターに癒されたい人
最近ちょっと頑張りすぎている人
肩の力を抜きたい人
かわいいキャラクターたちが登場して、ゆるくて、シュールで、思わず笑ってしまう。
でも、よく見ていると、
「生きるって、こういうことなのかも」
なんて、ちょっと哲学的なことまで考えさせられる。
そんな不思議な魅力がある作品だと思う。
子どもと一緒に笑いながら観てもいい。
大人がひとりで観て、マロロの言動にクスッとしてもいい。
疲れた日に、何も考えずに観てもいい。
そして、観終わったあとに少しだけ、
「まあ、そんなに頑張らなくてもいいか」
と思えたら、それだけでも十分なのかもしれない。
我が家では、今日もまた家族みんなで「ほがらかなやつら。」を観ています。
かわいくて、シュールで、ちょっと哲学的。
そして何より、
ほがらか。
そんなところが、私は好きです。

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