ニャンコの名前
子猫を拾って1週間後、やっと動物病院に行った。とりあえず、健康状態をチェックしてもらうのとワクチンを打つため。それが今の常識みたいだから。
昔は、猫を飼うのに難しいことは考えなくてもよかった。私が生まれ育ったのは、周りが畑や林のど田舎で、小さい頃から何回か猫を拾ってきては家で飼っていたが(昭和終わり~平成半ばくらい)、ワクチンなどしたことはなかった。あの頃は、飼い猫は、世界で一番自由で幸せな動物だったとのではないかと思う。好きな時に外に出て、いっぱい遊んでお腹がすいたら家に帰ってくる。時々、鳥や虫を捕まえて、自慢気にうちに持って帰ってきていた。トノサマガエルを持って帰ったときは流石に勘弁してよ〜と思ったけど。
今はそうはいかない。
我が家の先住ニャンコは、よく外を見ている。隙あらば脱走を試みようとしているがほとんど失敗に終わる。まだ2歳にもならない若猫なので、広い世界に出たくてうずうずしているのだろう。自分の若いころもそうだった。
外を見るのは猫の趣味だというけれど、そんな穏やかなものなのだろうか。実際、先住ニャンコは、外を飛んでいる鳥や虫を見ては、口をカカカッと開けては飛びかかろうとしている。でも窓があるからできなくて、衝動を抑えているように私には見える。
しかし、実際猫が脱走してしまうと、気が気ではない。野良猫に病気もらいそうだし、マダニやノミも付けできそうだし、他人の敷地で穴掘って用を足しそうだし。それで、必死になって探してしまう。本当は、自由にさせてあげたいと思いながら。とても複雑な心境なのだ。
話題が脱線してしまったが、動物病院で言われたことは、野良猫は猫エイズや白血病を持ってるかもしれないので、1ヶ月は先住ニャンコから隔離した方がいいということだった。それらのウィルスは潜伏期間が1か月くらいあるから、今検査をしても反応しないかもしれないと。
せっかく、先住ニャンコの遊び相手になるかなと思って連れてきたけど、まだ遊ばせるのはお預けだ。とはいうものの、時々、ちび猫はリビングに入ってきては、先住ニャンコに遊んで遊んとしつこく付きまとっている。あまりしつこいので、本気で先住ニャンコに焼き入れられそうになって、私たちは慌てて2匹を引き離す。
ちび猫がきたばっかりの時は、先住ニャンコはシャーって威嚇していたのに、それはなくなっている。いつも遠目からちび猫のことを気にしている。
感染症の検査が受けられるのが、あと5日後くらいになった。2匹を引き裂いているこの1か月がとても長く感じる。どうかウイルス感染していないことを祈るばかりだ。
なかなか決まらなかったちび猫の名前が、「チャチャ」に決まった。でもわたしは密かに「チャチャ丸」と呼んでいる。結構、攻撃的な猫だから、ちょっと丸くなってほしいという気持ちを込めて。
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