ひとりの助手視点でボドゲの鉄人を振り返る
この記事は、「ボドゲの鉄人・今はまだ非公式に応援してみる Advent Calendar 2024」の23日目です。
yas-o (ヤスオ) と申します。
<自己紹介>
本格的にボドゲを始めて約22年。
現在は「カワサキファクトリー」を主宰する川崎晋さん(カワサキ工場長)と共に、カワサキファクトリーの広報をはじめ色々雑務を担当。
これは私が書く初めてのnote記事です。
三日坊主どころか日記は二日続いた試しのない私ですので、これが最後の記事になるやもしれません。
去る2024年12月15日に開催された「第2回ボドゲの鉄人」で、招待デザイナーであるカワサキ工場長(川崎晋)さんの助手を務めました。
(これを読む方は基本、ボドゲの鉄人に興味のある方だと思うので説明は割愛します)
その視点で私が見た、感じたものは私固有のものであろうことから、ここに書き残すことにしました。既に10日以上が経過していて記憶の薄れたところもあるものの、思い出してみます。
【当日までの1か月余】
招待デザイナー発表まで、日程やら何やら本当に知らなかった。こんなツイートをしたり。
ボドゲの鉄人には前から注目していて(第1回は仕事に被って行けず)、今回川崎さんが選ばれたらやはり助手になるか、でも案外それ以外の役割(実況者の横にいる解説者とか)でも面白いかも…?などと想定しつつ、結果的に川崎さんの助手を務めることに。
公表されたレギュレーション、特に助手の部分を(超多忙時期のため斜め読みに)読む。どうやら私の役割は
「特に何もしない」
つまり、川崎さんの思考を邪魔せず、普段通りに川崎さんが動けるような環境を作るのがベストと判断。
ということで当日まで何も準備せず(というか全然余裕がなく当日を迎える)。
【当日/開会まで】
仕事が超ヤバイ中どうにか遅刻せずに会場入り。その場で雰囲気を知るも、仕事が超ヤバイのでスキマ時間で必死に仕事していた。
【当日/オーディエンス入場~テーマ発表まで】
他のデザイナーさんや助手さんに顔見知りも多く談笑。
川崎さんはいつものiPadとそれを映し出すモニターを用意し、オーディエンスに説明できる体制を準備。
このiPadに色々書いてアイディアを説明するのは、いつも私との打合せ時にやってること。
【テーマ発表】
なるほどね。
【制作時間:その1・前半の1時間】
(0分~15分)
開始の合図直後から(たぶん1分もしないうちに)川崎さんはアイディアを猛然と喋り始める。各デザイナーの様子を巡回するオーディエンス向けに、その都度思考の現在地を説明し、何なら前の説明を新たな聞き手に繰り返す中で、思考がステップアップしていく様子も感じ取れた。
この段階、私の出番は一切ない。ただ横にいて相槌を打つだけ。あるとすればオーディエンスやテーブルアシスタントさんに状況説明。川崎さんの思考の流れを止めないことが最重要。
開始約10分で一つ目のアイディア、コミュニケーション系ワードゲームの骨格が作られた。曰く「何もできなかった時の押さえ」で、実際この案は日の目を見ずに終わる。
(15分~30分)
二つ目の、そして本命になりそうな(実際に完成させた)作品アイディア出し開始。この時点から「会社の会議に途中参加」テーマだった。ここのあたりは作者本人のデザイナーズノートに譲る方が正確かつ有意義だろう。
依然として私の役割は「邪魔しない」ことのみ。ただこのあたりでようやく『配布されたコンポーネント』の存在に気付く。川崎さんの喋りが快調な事を確認して、私はそっと配布コンポーネントを点検。さらに『共通資材置き場』にある紙類や文具類などを一通り眺め、厚紙チップ・メモ用紙・ブランクカードなど各種を少量ずつサンプルとして入手。このブランクカードは結局、本作品唯一の部材となった。
(30分~60分)
配布コンポーネント内のトランプで思考実験開始。この辺りから川崎さん脳内では真骨頂の「バランス調整」がグルグル回っていたと思う(私の記憶が曖昧)。4スートと数字でいろいろ動かし、何かが見えてきた雰囲気を感じ取ったところで前半60分終了。
【休憩中】
スキマ時間で必死に仕事
【制作時間:その2・後半の1時間】
(60~75分)
後半開始早々の川崎さん「ここで大胆にコンポーネントを減らそう!」
トランプである必然性がなくなる。作品ボーナス得点条件のひとつ「コンポーネントが1種類」を満たす意味もあり、全てをブランクカードに書き込む方針がこの辺りで決定。
(75~90分)
ブランクカードに書きこんで実際のカードを作っていく時間。
たぶんこの時間帯だったであろう、我々のやりとりとそれを聞いたMC・柚井ゆいさんの紹介が、わたし的には山場。
現場での会話は多分こんな感じ(脳内補完、実際どうだったか録音を聞いてみたい)
yas-o「得点カードは」
川崎「1,2,5,10ですね」
y「1,2,5,10を適量……じゃなくて、各…」
川「4,4,2,1で」
y「4,4,2,1を…?」
川「3で」
y「3了解、作ります」
川「有難うございます」
このやりとりを聞いた柚井ゆい「何の会話をしているか全く分かりません!!」
で、私たちが省略して話した部分を、柚井ゆいさんにすぐ解説。
yas-o「得点カードをつくりましょうか、数字はどうしましょう」
川崎「1点,2点,5点,10点ですね」
y「1点,2点,5点,10点を適量…(だと「デザイナーが全てを決定」のレギュレーションに違反するのでちゃんと指示を仰ごう…)…じゃなくて、各何枚ずつの割合で?」
川「4枚、4枚、2枚、1枚で」
y「4枚、4枚、2枚、1枚ですね。その割合を何セット?」
川「3セットで」
y「3セット(つまり1点,2点,5点,10点が12枚,12枚,6枚,3枚)で了解です。では私の方で作ります!」
割と自然にやってた感じだが、柚井ゆいさん曰く「これが20年の付き合い、阿吽の呼吸」…なんですかね。
実は事前に川崎さんと相談した内容は僅かで、
「基本は見守る」
「数学的考察が必要になったら手伝う(とギャラリーが沸くかも?)」
程度。考察が必要になる場面はなかったものの、別の形で日頃の川崎さんと私の会話がちょっと垣間見えたかも。
(90~120分)
作ったカードを実際に並べて”脳内テストプレイ”。
後で(打ち上げだったかな)他チームの方から「助手1人だけでテストプレイが実際にできなくて困りませんでしたか」的質問をされたが、大体動きに沿ってカードを並べたりするだけで、川崎さんとしては大丈夫という感触をもっていたようなので、心配していなかった(実際得点カードを少し増やす程度の、ゲームに影響ない調整はここで実施)。
残り5分、カードやメモ書き、その他使わなかった物たちが雑に並んだ状態。
私は箱の中に全部カードをしまう役。川崎さんはここで”パッケージ作成”に着手したかと思えば、なんと大胆にも題名を変更。
残り2分くらいで箱の中に全てをしまい、不要な物もサーっと片付けていくさまは、正に「料理の鉄人」のワンシーンに重なり、まるで私もあの番組の出演者になった気分でちょっと高揚感があった。
【それ以降:プレゼン、テストプレイ、投票、発表】
ここからはオーディエンスやスタッフ、他チームの皆さんとも色々お話したので、私だけが見ていた特筆すべきことはあまりない。
結果発表のときの、川崎さんの緊張感と発表時の安堵感は(離れたところにいたが)伝わってきた。
優勝という結果もさることながら、川崎さんが日頃から行っているモノづくりの様子が、一部分・短時間ではあっても伝わったことが何より良かったと思う。
【最後に】
打ち上げで記念に「ミニプレート」を、イベント支援の意味も込めて購入(入手)しました。
今日現在では僅かに残っているようですので、よろしければ。

この日お会いした皆さん、この記事を読んでゲームに興味をもった皆さん、またどこかでお話したりゲームをご一緒できる機会があれば嬉しいです。
勢いで書き始めた雑な文章ですが、推敲を始めると永遠に出せないので勢いで公開しちゃいます。
最後までお読みいただき有難うございました。
