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保護者も「強度行動障害支援者養成研修(基礎研修)」を無料で受けられる社会になってほしい。予防は、子どもが小さい頃から始まっています【コラム】

蝉の声で目覚める、素麺の美味しい季節になりましたね☀️
今日の投稿は、発達支援に携わって15年が経ち、日々、児発管として、事業所のマネジメントをしている中で私の中の「一つの答え」を書きたいと思います🐟

「一つの答え」とは、、、
ASD、重度知的障害、特に発達の特性の強い状態にある子どもたちの誤学習やそこからくる二次障害に苦しむ保護者や家族、特にお母さんたちと関わる中で、感じる『予防』の大切さです。


発達特性のある子どもの育児は、誰もが手探りです。
「どうしてこんなに癇癪が続くんだろう」
「何度言っても伝わらない」
「急に叩かれた」
「自傷してしまう」
「物を壊してしまう」
そんな毎日を過ごしている保護者は少なくありません。
そして、多くのお母さん、お父さんは、
「私の育て方が悪いのではないか」
と、自分を責めています。
でも、本当にそうでしょうか。
私は15年以上、児童発達支援・放課後等デイサービスの現場で、多くの子どもたちとご家族に関わってきました。
そこで感じてきたのは、
保護者がもっと早い段階で、子どもの行動の意味を学ぶ機会があれば、未来は変わる。
ということです。
そのために私は、
保護者も「強度行動障害支援者養成研修(基礎研修)」を学べる環境がもっと広がってほしい
と強く願っています。
もちろん、「強度行動障害」という言葉に抵抗を感じる方もいるでしょう。
「うちの子はそこまでではない。」
そう思われる保護者も多いと思います。
でも、私が伝えたいのは診断名ではありません。
この研修で学べる「考え方」そのものです。

強度行動障害は突然始まるものではありません。
強度行動障害とは、
・自傷
・他害
・破壊行為
・著しいパニック
・睡眠の乱れ
・極端なこだわり
などによって、本人も家族も生活が困難になる状態を指します。
しかし、その行動だけを見てしまうと、本質を見失います。
多くの場合、
子どもは困らせたいからではなく、
困っているから行動している。
それが出発点です。

問題は「行動」ではなく「環境」
研修で最初に学ぶのは、
「本人を変える」のではなく、
環境を整える
という考え方です。
発達特性のある子どもは、
私たちが普通だと思っていることでも、
理解できなかったり、
見通しが立たなかったり、
刺激が強すぎたりします。
その結果、
パニックになり、
行動として現れます。
つまり、
問題なのは、
子どもではなく、
環境とのミスマッチ
なのです。

家庭は一番長く過ごす支援環境
療育は週に1回。
学校は数時間。
でも、
家庭は毎日です。
朝起きてから寝るまで。
休日も。
長期休暇も。
つまり、
家庭での関わり方が、
子どもの学習に最も大きく影響します。
ここでいう学習とは、
勉強ではありません。
「どうすれば自分の思いが伝わるか」
という学習です。
例えば、
泣けば要求が通る。
暴れれば嫌なことが終わる。
叩けば離れてくれる。
このような経験を繰り返すと、
本人に悪気はなくても、
その行動は学習されてしまいます。
これが、
誤学習です。
※誤学習は、お子さんがその環境で生き抜くために一生懸命身につけた『サバイバルスキル』のようなものです。ただ、それが今の社会では本人の首を絞めてしまう。だから、もっと楽な方法を上書きしてあげたいんです。

誤学習は誰のせいでもありません。
誤学習という言葉を聞くと、
保護者は傷つくことがあります。
でも、
責めたいわけではありません。
私自身、多くのご家庭を見てきました。
皆さん、
必死でした。
眠れない夜もある。
仕事もある。
兄弟姉妹もいる。
頼れる人も少ない。
その中で、
目の前の癇癪を止めることだけで精一杯。
それが現実です。
だからこそ、
知識が必要なのです。

二次障害は、ある日突然起こるものではありません
発達特性そのものが、二次障害ではありません。
二次障害とは、本来の特性に加えて、周囲との関わりや環境とのミスマッチ、繰り返される失敗体験や叱責、不適切な支援などが積み重なることで、新たな生きづらさが生じる状態です。
自己肯定感の低下、不登校、抑うつ、不安、人への不信感、激しい行動化など、その現れ方は一人ひとり異なります。
私が現場で出会ってきた子どもたちの中にも、「もっと早く環境を整えられていたら」「もっと早く子どもの特性に合った関わりができていたら」と感じるケースが少なくありませんでした。
もちろん、すべての二次障害を防げるとは言えません。
しかし、子どもの行動の背景を理解し、家庭・学校・療育が一貫した支援を行うことで、防げる苦しみや、軽減できるリスクはあります。
だからこそ、私は「予防」の視点を大切にしたいのです。
子どもが小さいうちから正しい知識を持ち、適切な環境を整えることは、将来の二次障害を防ぐための大切な土台になると考えています。

「早く知る」ことが最大の支援になる
私は現場で、
「もっと早く知っていれば…」
という保護者の言葉を何度も聞いてきました。
子どもが小さい頃に、
環境調整や視覚支援、
見通しの立て方、
適切な伝え方を知っていれば、
防げたかもしれないケースは少なくありません。

もちろん、
すべてが防げるわけではありません。
でも、
悪化を防げる可能性はあります。
それが予防です。

強度行動障害支援の考え方は、すべての発達支援につながる
この研修は、
強度行動障害のある方だけのものではありません。
実際には、
ASDの子どもへの関わり、
知的障害のある子どもへの支援、
生活の組み立て、
環境設定、
支援の一貫性、
行動の分析など、
発達支援全体につながる内容
です。
だから私は、
支援者だけが学ぶのではなく、
保護者にも届いてほしいと思っています。

支援者と保護者が同じ方向を向く
現場では、
「事業所では落ち着いています。」
「家では大変なんです。」
という話をよく耳にします。
どちらも本当です。
環境が違うからです。
だからこそ、
家庭と療育、
学校が同じ考え方で関われることが理想です。
一貫した支援は、
子どもに安心感を与えます。
逆に、
関わる大人によって対応が変わると、
子どもは混乱しやすくなります。

専門職の人手不足という現実
現在、障害福祉の現場では、
専門性のある支援者不足が大きな課題です。
経験豊富な職員が退職し、
十分な研修を受けられないまま現場に立つこともあります。
その中で、
家庭だけに頑張ってくださいと言うのは酷です。
だからこそ、
保護者自身も、
正しい知識を持てる社会が必要なのです。
支援者だけでは支えきれない。
家庭だけでも抱えきれない。
地域全体で支える仕組みが必要です。

保護者に求めたいのは「完璧」ではありません
私は、
保護者に専門家になってほしいとは思っていません。
完璧な育児もありません。
でも、
「子どもの行動には理由がある」
「環境を整えることで変わることがある」
「叱るより先に、支援を考える」
そんな視点を持つだけでも、
子どもとの関わりは変わります。
そのための入り口として、
強度行動障害支援者養成研修(基礎研修)の考え方は、とても価値があります。

最後に
私はこれまで15年間、発達支援の現場で、多くの子どもたちとご家族に出会ってきました。
その中で何度も感じたのは、「もっと早く知っていれば」という後悔を減らしたいという思いです。
強度行動障害支援の考え方は、「問題が起きてから対応する」ためだけのものではありません。
子どもが安心して育つ環境をつくるための”予防の学び”でもあります。
だから私は、保護者にも基礎的な内容を学べる機会がもっと広がってほしいと願っています。
子どもを変えるためではなく、子どもが安心して過ごせる環境を増やすために。
そして、保護者自身が「一人で抱え込まなくていい」と思える社会になることを願っています。


最後まで読んでくださり、心から感謝いたします🥰
15年の現場経験から、どうしてもお伝えしたかった「予防」の大切さ。この想いが、必要としている誰かに届くことを願っています🫶
皆さんの日々の奮闘を、いつも応援しています💐

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