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【特別講演】学ぶことは生きること ~今、学べることの幸せ~

7月14日に1学年を対象とした「チーム医療講演会」を実施しました。
講演のメインテーマは『学ぶことは生きること ~今、学べることの幸せ~ 』と題し、当校とご縁のあるお2人の講師にご講演いただきました。                              


講演1 命の大切さを伝えたい ~つながる命~ 

講師:高野 由美子 (たかの ゆみこ) さん(トップ写真:右)
公益社団法人 日本骨髄バンク 地区普及広報委員
特定非営利活動法人 骨髄バンク命のアサガオにいがた 事務局長
★ICM看護学科2期入学生 高野敏行さん母

ICMと高野由美子さんとのつながりですが、由美子さんの息子・敏行さんが高校3年生夏、急性リンパ性白血病で入院されました。病床で激しい痛みと闘ううちに看護師を目指すようになり、一時退院したときにICM看護学科を受験し合格。しかし、春入学時には病状悪化、いったん休学にて5月骨髄移植を受けましたが、残念ながら6月にご逝去されました。
ICMのナイチンゲール像、じつは入学の夢が叶わなかった息子さんの代わりにと、高野さんご家族より寄贈いただいたものです。

由美子さんは敏行さんへの思いを胸に、日本骨髄バンク地域普及広報委員として活動されています。
また、敏行さんの闘病生活を綴った書籍「俺、マジダメかもしれない…(急性リンパ性白血病で逝った最愛の息子が残したもの)」を出版されています。

講演では、由美子さんより敏行さんの闘病生活について、そのときの敏行さんご本人、母親・家族の思いが生々しく語られ、また、映像にて当時の闘病の様子が 映し出されました。
苦しい闘病生活の様子を目の当たりにし、涙を流しながら講演を聞く学生もいました。
由美子さんからは、「看護師になる夢を叶えられなかった敏行の分も、精一杯、学校で学んで、医療従事者として一人でも多くの患者さんを救ってほしい」との願いが学生たちに伝えられました。


敏行さん闘病中の映像

講演2 患者から医療従事者へ ~人を助けるとはなにか~

講師:伊禮 咲緒  (いれい さお)さん(トップ写真:左)
公益社団法人 日本骨髄バンク 説明員
にいがた骨髄バンク応援団 副代表委員
はり·灸 香登家 鍼灸師 ★ICM鍼灸学科卒業生

ICM卒業生でもある伊禮 さん(旧姓:鈴木さん)は、現在鍼灸師(はり・灸 香登家開業)として新潟市内で活躍中です。
15歳の時に再生不良性貧血(血液中の白血球、赤血球、血小板のすべてが減少する特定難病)を発症し高校を退学、輸血とATG(抗胸腺細胞グロブリン)と呼ばれる治療法による改善後、鍼灸と出会う。ICM鍼灸学科入学に至るも、1年在学時(当時21歳)に再発。一時休学をして骨髄移植を受けられました。
骨髄移植後も定期治療を受けながら復学され、鍼灸学科を無事に卒業(たしか在籍6年最長期間)。学生時代の伊禮 さん、大変な治療を受けながらも、とても明るく振る舞う笑顔の素敵な学生でした。
もちろん今もとても素敵な女性です!!
現在、骨髄バンクドナー登録説明員として、骨髄バンク講演なども精力的に行われています。
今回は、2024年にご結婚されたとの嬉しい報告付のご講演でした!!

伊禮 さんからは、自らの闘病生活をもって感じることのできた命の尊さ、鍼灸と出会えた奇跡、「ただ普通に学校に行って学べる」ことがどれだけ素晴らしいことであるかが伝えられました。
「”人を助けるとはなにか”、誰かの幸せのために働く医療従事者として、まずは皆さんが幸せであることが大切です」と、後輩たちにエールを送ってくださいました。

講演会を通して、
「命の大切さ」
「当たり前のように学べることの幸せ」
を学生みなさんに感じていただけたかなと思います。
今の生活や学びを振り返り、医療従事者としての一歩前進、成長を期待しています。

骨髄バンク登録のすすめ

また、本講演会は、骨髄バンク登録について、若い学生のうちから以下のようなことを知ってほしいという思いも兼ねています。
冬ごろに集団献血と合わせて骨髄バンク登録説明会も開催する予定です。

①命を救う可能性を持つのは「特別な誰か」ではなく「私たち」
白血病などの血液の病気を治すためには、「骨髄移植」が必要なことがあります。その際、適合するドナーが見つかる確率は 数百人に1人程度。
でも、その「たった1人」になれる可能性は、私たちひとり一人が持っているということ

②若い人こそ、ドナーとしての可能性が高い
骨髄移植は、ドナーの体力や健康状態が重要です。
だから、若い世代(10代〜30代)の登録がとても大切
学生のうちから骨髄バンクについて学び、登録を考えることが「未来の命を救う準備」になります。

③正しい知識を持つことが偏見や不安を減らす
「痛そう」「危なそう」といったイメージで敬遠されがちですが、
実際は安全に管理された医療行為であり、回復も早いとされています。
正しい情報を持つことで、ドナーへの理解や応援の輪も広がります。