夜道の余地に
門限というものはとうにない、問題は見張られる夜、どうにもならない
まだ現在に残るさびれた道路、だが愛着があるこなれた行路
この道を歩いていたあのころ、ころあいも元気もよかった彼女
あかるみのようだった笑顔、あけすけなのにアルカイックスマイル
電話ボックスに入って立った、テレフォンカードを持っていたから
彼女の過去を犯した過ち、話で消せる筈もないのに
縁も永遠に切れたし。緑の電話の角にひかり、官能的な縁どり
隣の学校の印、かなりひかるな、燐の発光あるいはグラスファイバー
歩く遊歩道はいうほど怖くない、軽く幽霊を信じたくなくもない
有閑のこの夜に気でも触れたら、霊感の忍び足をでも静かに聴けるか
見上げれば上弦である、いつかまた上機嫌と祈る
花のけむりを吸い込め、もののけたちを見るため
目のまえを夜鳥が横切った、コンクリートが背景だった
今夜は縁起がよくはないか、記憶の彼女も夜なかにありや
七号線につらなるテールのあかりの赤、長い車道に占ってみるのもありか
無理するな無神論者の筈だろうが、とふり向けば無人、一台も走っていない
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