ふぁ……あぁ、お前さんか。
すまんすまん、またしても「瞑想」という名の心地よい泥に沈み込んでおったわい。
見ての通り、この「灰髭のゴン爺」の特等席は、毛皮と布団と、心地よい薪の爆ぜる音に囲まれておる。
ここ数年、ワシの「仕事」と言えば、この毛皮のぬくもりを全身で感じながら、石壁の向こうから聞こえる気のせいかどうかも分からん水音を数えることじゃ。
ワシはいつも、この布団と枕に対して、完璧な角度で寝ることを目指しておる。
昨晩は奇跡的に「四十五度」という完璧な角度で眠りにつけたが、目が覚めたら布団を抱きしめて「三十度」になっていた。
この十五度のズレが、ワシの人生の迷いを物語っておるようで、少しセンチメンタルな気分になったわい。
さて、一眠りして体もスッキリした。
次は、ワシがたった今見ていた「喋る巨大キノコと黄金の斧」の支離滅裂な夢について、一時間ほど語ってやろうかのう?
