見出し画像

SE:自覚なき操り人形たち。メディア、政治家、専門家、インフルエンサー

近年の認知戦、デジタル影響工作、特にロシア発のものは、暴露されることを前提に行われていることが多い。暴露された場合、メディア、政治家、専門家、インフルエンサーがこぞって取り上げる
とりあげることで拡散を手助けしてしまうということをウォードルの拡声のトランペットと呼ぶ。メディア、政治家、専門家、インフルエンサーがとりあげるのは、拡声のトランペットの最終段階である。この分野の先駆者であるベン・ニモのブレイクアウト・スケールにおいては1から5まであるカテゴリーの4番目であり、非常に危険な状態と言える。


最高のコスパ、タイパ 暴露による拡散

ロシアはこれまでさまざまな方法でメディア、政治家、専門家を操ろうとしてきた。これまでの努力に比べると、ロシアが偽情報を発信すれば、メディア、政治家、専門家、インフルエンサーが取り上げてくれるのだから楽だ。もちろん、そのための仕掛けはいろいろ用意している。
さらに、相手は操られているとは気づかずに、ロシアの作戦の暴露を自分たちの手柄と考えてさらに暴露に精を出す。言うことなし。
これまでさんざん書いてきたので、暴露がなぜ危険なのかは「パーセプション・ハッキング」、「警戒主義」、「オペレーション・オーバーロード」といったキーワードと「一田和樹」で検索していただきたい。

メディア、政治家、専門家、インフルエンサーは「裸の王様」

ロシアが正体を隠して献上した偽情報という服を、自分の能力の象徴として誇らしげに着ているのがメディア、政治家、専門家、インフルエンサーという「裸の王様」たちだ。
「裸の王様」は自分たちが操られていること、攻撃対象になっていることに気づいていない。さまざまな批判や攻撃に常にさらされている人々だが、自分の得た情報が罠ということには気づかないようだ。
政治家は「民主主義の脅威」と発表し、専門家はロシアの活動を自慢げに暴き、メディアとインフルエンサーは脅威を煽る。
メディア、政治家、専門家、インフルエンサーはFrequently Targeted Individuals(FTS)というべき存在だ。

脆弱で高頻度でターゲットになっているFTSには教育と自覚が必要

FTSはリテラシーの必要性やファクトチェックの重要性を説くが、リテラシーが欠如し、安易な暴露の危険性を理解していないのが自分たちであることには考えが及ばない。
まず、FTSから正しい知識を身につけてもらって、ロシアのプロパガンダの拡散を控えてもらう必要がある。

関連記事

認知戦における影響把握、早期検知、予防のためのFTI定点観測アプローチ(メモ)
https://note.com/ichi_twnovel/n/n46ad02d6da0a






いいなと思ったら応援しよう!

一田和樹のメモ帳 本noteではサポートを受け付けております。よろしくお願いいたします。