メンデルスゾーン 演奏会用序曲 フィンガルの洞窟【DTM】
メンデルスゾーンは20歳の時、見分を広めようとスコットランドを旅行しました。エディンバラでは悲劇の女王メアリー・スチュアートの宮殿跡をたずね、そこで後に交響曲第三番「スコットラン」の第一楽章のテーマを着想します。その後のスターリングを経てスコットランド高地の厳しい自然を体感し、次に向かったのがイングランドの西方にあるヘブリディーズ諸島でした。マン島を経てスタッファ島にあるフィンガルの洞窟を訪ねました、そこには厳しい自然と波に侵食され独特の形態になった玄武岩の六角の柱や、シロカツオドリ、アザラシ、イルカ、クジラなどの珍しい鳥や動物がいて、メンデルスゾーンに強い印象を残しました。この心象風景をもとに演奏会用序曲「フィンガルの洞窟」が翌年に作曲されました。元々の題名はDie Hebriden(ヘブリティーズ諸島)ですが日本で「フィンガルの洞窟」としてよく知られています。実は曲の冒頭のテーマはへブリーデン諸島に向かう前につくられたもので、出発前に両親あてに出した手紙に冒頭のテーマが書き残されているとのことです。メンデルスゾーンはその後もイギリスを訪ねていますが、スコットランドには行くことは二度とありませんでした。
※フィンガルの洞窟の様子がわかる動画です。
