市販薬で済ませていい境界線、超えちゃいけない境界線―#10最後の「赤信号」
ここまで、いくつかの“赤信号”を書いてきました。
いつも同じ薬を使っているとき
薬の名前が先に出てきたとき
効かなくなってきたとき
いくつかを使い分けているとき
何年も続けているとき
持っていないと不安なとき
ネットの情報だけで選んだとき
「病院の薬は強い」と思っているとき
家にあった薬をとりあえず使ったとき
どれも、日常の中でよくあることだと思います。
だからこそ、気づきにくいんですよね。
境界線は、はっきりしていない
「ここまでは大丈夫」
「ここからは危ない」
そんな分かりやすい線は、実はないです。
境界線はいつも少しあいまいで、思ったより少し手前にあると言えます。
共通していることはひとつ
ここまでの話に共通しているのは、
“なんとなく”で選んでいる瞬間に赤信号は点灯しやすい事です。
なんとなく前と同じ
なんとなく効きそう
なんとなく大丈夫そう
その「なんとなく」が重なったとき、
気づかないうちに境界線を一歩二歩、越えていることがあるんです。
市販薬は、悪くない
ここは誤解してほしくない部分なんです。
市販薬は、とても便利で、とても大切な選択肢です。
自分で体調を整える力が、
これからもっと必要になる事は言うまでもありません。
国がセルフメディケーションを推奨することからも、
今後とても重要な力だと思います。
でも、“自由”には前提がある
自分で選べるということは、
自分で考える必要があるということ。
今の症状は何か
いつから続いているか
変化はあるか
他に気になることはないか
ほんの少し立ち止まるだけで、選択は変わることがあります。
『赤信号』は、止まるためのものじゃない
薬剤師の「赤信号」は、
「ダメ」と言うためのものじゃないことを忘れないでください。
一度、考えるためのサインなんです。
進むか、戻るか、変えるか。
その判断を、ほんの少しだけ丁寧にするためのものだとお考えください。
境界線の向こう側に行かないために
もし迷ったときは、
薬剤師や医師に相談する
一度立ち止まる
受診する必要を考えてみる。
それだけで、防げることはたくさんあります。
家族が危険になる確率を数%なのかも知れませんが、下げられます。
最後に
市販薬で済ませていい場面もある。
医療に進むべき場面もある。
大事なのは、
その境界線に気づけるかどうかなのではないでしょうか。
「赤信号」はしっかり、立ち止まり、待ち、確認すれば、
「青信号」に変わります。
あなた自身を守るために、あなたの大切な人を守るために
少しでも役に立ったら、とーっても嬉しいです。
最後までお付き合いいただき、本当にありがとうございました。
また、別のシリーズでお会いできたら嬉しいな♪
