【Antiwar.com】数十年後、アメリカ政府は広島と長崎を「核実験」と呼んだ
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今回はAntiwar.comのニュース、「数十年後、アメリカ政府は広島と長崎を「核実験」と呼んだ」を翻訳します。
学問・思想・宗教などについて触れていても、私自身がそれらを正しいと考えているわけではありません。
数十年後、アメリカ政府は広島と長崎を「核実験」と呼んだ
記者:ノーマン・ソロモン 投稿日:2023年08月04日
1980年、私が米国エネルギー省の報道部に核爆弾実験のリストを送ってくれるよう頼んだところ、エネルギー省は「1945年7月から1979年12月までの米国の核実験についての報告」というタイトルの公式小冊子を郵送してきた。予想通り、ニューメキシコでのトリニティ実験がリストのトップにあった。第2に広島、第3に長崎だった。

つまり、1945年8月に日本のこれらの都市に原爆が投下されてから35年後、エネルギー省(核兵器を担当する機関)はそれらを「実験」と分類していたのである。
その後、潜在的なPR問題を回避するために分類が変更されたようだ。1994年になると、同じ文書の新版は、広島と長崎への原爆投下は「兵器が設計通りに機能することを証明するため、・・・あるいは兵器の設計を進歩させるため、兵器の効果を判定するため、兵器の安全性を検証するために行われたという意味での「実験」ではなかった」と説明した。
しかし、広島と長崎への原爆投下は、実際にはさまざまな意味で実験であった。
マンハッタン計画の責任者であったレスリー・グローヴズ元帥はこう回想している。「原爆の効果を正確に評価するためには、原爆投下地点が空襲で破壊されていないことが必要だった。また、爆弾の威力をより確実に決定するために、最初の標的は、被害がその中に限定されるような大きさであることが望まれた。」

レズリー・R・グローヴス
マンハッタン計画の物理学者、デイヴィッド・H・フリッシュは、アメリカ軍の戦略家たちが「政治的に効果的であるだけでなく、技術的にも測定可能な場所で最初に爆弾を使用する」ことを熱望していたことを覚えている。

妻のローズ・エプスタイン・フリッシュ(ユダヤ人)も
ロスアラモス国立研究所で原爆プロジェクトに取り組んでいる。
1945年7月16日、ニューメキシコの砂漠でプルトニウムを核分裂源とするトリニティ爆弾の実験が行われた後、8月上旬には、大都市への影響を測定するため、広島でウランを燃料とする爆弾、長崎でプルトニウムを燃料とする爆弾の実験が行われた。
ハリー・トルーマン大統領が広島への原爆投下を発表する声明を発表したときから、核の時代に関する社会的な議論が始まった。それは明らかな嘘だった。日本への原爆投下に関する研究の第一人者であるジャーナリストのグレッグ・ミッチェルは、こう指摘している。「広島は「陸軍基地」ではなく、35万人の都市だった。広島には重要な軍司令部があったが、原爆は都市の中心部、それも工業地帯から遠く離れた場所を狙って投下された」。


ミッチェルは、「おそらく1万人の軍人が原爆で命を失ったが、広島で亡くなった12万5千人の死者の大部分は女性と子供だっただろう」と付け加えた。その3日後、長崎に原爆が落ちたとき、「公式には『海軍基地』と説明されたが、9万人の死者のうち軍人は200人にも満たなかった」。
それ以来、歴代大統領は無謀な核政策に美辞麗句でカモフラージュを施し、世界的な大惨事を招くサイコロを振るのが常となっている。近年、ワシントンの指導者たちによる最も陰湿な嘘は、沈黙とともにもたらされた。核戦争の悪化する危険性を認めず、真の外交をもって対処することも拒否した。これらの危険は、『原子力科学者会報』の終末時計の針を、破滅的な真夜中まであと90秒という前代未聞のところまで押し上げている。
2022年2月のロシアの無慈悲なウクライナ侵攻は、核戦争の可能性を一気にエスカレートさせた。バイデン大統領の対応は、侵略のわずか数日後に行われた一般教書演説を皮切りに、そうでないふりをすることだった。その長い演説には、核兵器や核戦争の危険性など、そのような懸念については一言も含まれていなかった。

今日、ロシアとアメリカの一部のエリート界隈では、「戦術」核兵器の使用に関する話が常態化し、狂気の度を増している。ウクライナ戦争で核兵器を使用するかもしれないという、ロシアの高官たちからの無責任なコメントを読むと、ショックを受けるかもしれない。彼らは、現在進行中のアメリカの戦略ドクトリンと基本的に同じであるロシアの戦略ドクトリンを代弁しているのだということを忘れてしまうかもしれない。軍事衝突で大きく敗北した場合、核兵器の先制使用のオプションを保持することを公言しているのだ。
ダニエル・エルズバーグは、その重要な著書『世界滅亡マシーン』の終わり近くでこう書いている。「歴史的な、あるいは現在の核政策についての典型的な議論や分析に欠けているもの、つまり見過ごされているものは、議論されていることがめまいがするほど非常識で非道徳的であるという認識である。ほとんど計算不可能で、想像を絶する破壊力と意図的な殺戮行為、危険を冒して計画された破壊力と宣言された目的または認識されていない目的との不釣り合い、密かに追求された目的(アメリカと同盟国への損害限定、両面核戦争における「勝利」)の実現不可能性、(法、正義、犯罪に関する通常のビジョンを爆発させるほどの)犯罪性、知恵や思いやりの欠如、罪深さと悪においてである。 」

ダニエル・エルズバーグ(ユダヤ人)
ダンはこの本を「人類の未来のために闘う人々に捧げる」と述べた。
同じようなメッセージは、1947年にアルベルト・アインシュタインが「原子エネルギーの解放」について書き、「狭いナショナリズムという時代遅れの概念」に警告を発し、こう宣言したときにもあった。「秘密もなければ防御もない。世界中の人々の喚起された理解と主張以外には、制御の可能性はない。」

アルベルト・アインシュタイン
ノーマン・ソロモンはRootsAction.orgのナショナル・ディレクターであり、公共正確性研究所のエグゼクティブ・ディレクターでもある。著書に『戦争は簡単になった』(※『戦争は簡単になった:大統領と評論家がいかにして私たちを死に追いやり続けているか』2005年)など12冊。最新刊の『目に見えない戦争:アメリカは軍事機構による人的被害をどのように隠しているか』は2023年6月、ニュープレス社より出版。

ノーマン・ソロモン
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