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自分をさらけだすには勇気が必要。


毎日何気なく選んでいるマスクの色。いつもは落ち着いたグレーや定番の白に落ち着くけれど、お店で見かける淡くて上品な「ラベンダー色」のマスクに、ずっと密かな憧れを抱いている。



血色感をよく見せてくれそうだし、身につけているだけで気分がパッと華やぎそう。そう思って手にとってみるものの、いざ買おうとすると「今の自分の雰囲気に合うかな」「ちょっと気恥ずかしいかも」と、なぜか急に一歩が踏み出せなくなってしまう。


可愛いな、身につけてみたいな」という直感と、「自分に馴染むだろうか」というささやかな不安のあいだ。


マスクの色ひとつで、そこにはちょっとした勇気と、背伸びしてみたい気持ちが詰まっている。いつかさらりとラベンダー色のマスクをつけて、軽やかに街を歩けたらいいな。




思い返すれば、使い捨ての不織布が当たり前になる前、毎日のように愛用していたのはリネンの手作りマスクだった。


市販のマスクにはない温もりがあって、息苦しさも少なくて。あの頃は「お気に入りのマスクをつける」ということだけで、憂鬱な外出も少しだけご機嫌に乗り切れた気がする。



今はすっかり既製品の便利さに頼っているけれど、あの手作りのリネンマスクがくれた心地よさは、今でも密かなお気に入りとして胸のどこかに残っている。


タンスに入ってるはず。



マスクをつけていると、目から下をすっぽり隠してくれるから、肌荒れなどを隠したい自分にとってはとても安心できる存在だった。



でも、ふと思う。マスクをつけている時の顔と、いざ外した時の自分の顔のギャップに戸惑われたらどうしようとか、いざという大切な場面で「もうマスクを外せなくなってしまうんじゃないか」という小さな不安。




そんなことを考えているうちに、いつの間にか窮屈さを覚えて、最近では病院などの特別な場所を除いて、思い切ってマスクを外すようにしている。


隠せる安心感を手放すのは少し勇気がいるけれど、素顔のままの自分で軽やかに過ごす心地よさも、大切にしていきたい。

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