恋花粉、毎週ショートショートnote、410字
僕は、花粉症がひどく、春には外出しない。いや、春だけでなく、いつも引きこもっていた。
スマホで報道を見ていると、桜井ルカという美人研究者が花粉症の特効薬を開発したらしい。驚くべきことに特効薬は花粉だった。そして、その花粉を持つ花は、雑草以上の繁殖力を持っていて、すでに世界中にばら撒かれたという。
窓を開けてみても大丈夫だった。
スマホでルカの動画が流れていた。
「私が作ったのは恋花粉。花粉アレルギーを治すだけじゃなくて、恋をする作用があります。みんなが恋をすれば、地球は幸せになると思うの」
外に出てみた。目の前に綺麗な女性が歩いている。
胸がドキドキする。今まで、二次元の女の子にしか興味がなかったのに…これが恋なのか。
いや、おかしい。皮膚に赤い発疹が浮かび上がった。目がかゆい。
スマホの画面に警告が表示される。
「恋愛経験の少ない人に恋愛に対するアレルギー反応発生。自覚のある人は外出禁止」
呼吸が苦しい。救急車…救急車…誰か…
(410字)
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僕という一人称小説ですが、フィクションです。僕は私ではなく。私は引きこもりではありません(笑)。
