スクショシュシュシュ、毎週ショートショートnote、裏お題
好きな人とのチャットを、僕は、鼻歌混じりに保存しまくる。
「スクショ〜。スクショ〜。スクショシュシュシュ」
既読がついただけで心臓が跳ねる。短い「おつかれさま!」が宝物に見える。だから、消えてしまう前につい保存してしまうのだ。
何百枚と溜まったスクショを眺めていると、スマホが突然ポンッと通知を出した。
「大切なチャットですね。新規フォルダにまとめておきました」
え? そんなAIの機能あったっけ。慌ててアルバムを開くと、新しいフォルダが一つ。
タイトルは
「片想い♡」
全身が凍りつく。
誰に見られたわけでもないのに、見抜かれた気がして顔が熱くなる。
そのとき、彼女からのメッセージだ。
僕は震える指で画面を開き、すぐに返信をしてスクショする。
「スクショ〜。スクショ〜。スクショシュシュシュ」
確認すると、さっき撮影したスクショは自動的に「片想い♡」フォルダに保存されていた。
AIが彼女の文章やタイミングから彼女の本心を割り出しているのだとしたら…。
よし、忘れよう。
「スクショ〜。スクショ〜。スクショシュシュシュ」
