変人式その2、毎週ショートショートnote、410字
このテーマで前作を書きましたが、新年早々あまりにも救いがないということで、別作品に書き換えます。
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変人式への招待状が届いた。
なんだよ、変人式って、オレ、変人じゃないしと愚痴を吐いてよく見ると、招待状ではなく、召集令状だった。
参加しなければ逮捕すると書かれていた。
式の会場は、市役所の地下だった。
定刻になると、背後で重い音がした。
非常扉が閉まったのだと、すぐに分かった。
天井のスピーカーから声が流れる。
「政府は、何かに特化した能力を持つ者を国民と定めています」
事務的で、感情のない声だった。
「君たちは不要です」
誰かが息を呑む音がした。
「君たちは、異常な人間じゃない。ただ、増えすぎた普通で不要な人間です。変人式とは、不要な人を変える儀式のことです」
変える。
その言葉だけが、耳に残る。
「現世でスキルは与えられません。異世界転生技術は公開されていませんが、転生時ならスキル付与が可能なのです」
息が苦しい。毒ガスだと遅れて理解する。誰かがうめき声をあげる。
視界が、ゆっくり暗くなる。異世界ではどんなチートが待っているのだろう。
