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mirecat
ときめきトゥーシューズ、毎週ショートショートnote、410字
初めてバレエを観たのは、インターネットで。
ふわりと布が揺れ、つま先が床から離れるたびに、息を呑んだ。
あれほど美しい「立つ」という動作が、この世にあるなんて。
終演後、思った。
自分でも踊ってみたい、と。
調べると、初心者でも通える教室があるという。
フォームに名前と連絡先を入れて、送信ボタンを押したとき、胸がドキドキした。
踊るなら、ちゃんと準備をしたい。
衣装もいるし、トゥーシューズも必要だ。
鏡の前でくるりと回る自分を想像したら、顔が熱くなった。
なんでも作れる機械を持ってるからデータを入れた。
バレエに必要なものが出てきた。
白いチュチュは光の加減で青く見える。
ずらりと並んだトゥーシューズを見て、ときめきを隠せない。
最初は不安だった。
私は異星人。
背が10メートルあるし、足は20本あるし、つま先立ちしたら天井を突き破るかもしれない。
なのに『どんな方でも歓迎します』と書いてあった。
きっと、ものすごく大きな部屋が用意されている。
