隣席の富士山、毎週ショートショートnote、423字
僕は富士山の裾野の辺りに住んでいる。こんなぽかぽかとあったかい日は、庭に椅子を出して日光浴。
「ぽかぽかとして気持ちいいね」
隣席の富士山に語りかける。
「ぽかぽかとは違うかな。裾野はぽかぽかだけど頭には雪があるほどだからね。でも、頭寒足熱でいつも、うとうとしているよ」
富士山が答えてくれるとは思わず、驚いた。
富士山は、実はおしゃべり好きで、延々と噴火の昔話を始め、止まらなくなった。
そろそろ、話を止めようとしたその時だった。
「あー、なんか、興奮して目が覚めてきた。いっちょ、噴火でもしてみようかな」
言うが早いか、ゴゴゴゴ……と地面が鳴り、椅子ごと体が跳ね上がった。
さっきまで穏やかに日を浴びていた庭は、一瞬で赤黒い光に照らされる。
轟音とともに火柱が立ち、灰が空を覆った。
「ちょっ、やめて! ぽかぽかどころか灼熱地獄じゃないか!」
苦しむ私の隣で富士山が笑う。
「いやー、ひさしぶりにスカッとした!」
その後、富士山に語りかけてはならないという法律ができた。
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刑法
第七十七条(内乱)
第一項
国の統治機構を破壊し、又は憲法若しくは法律に定める統治の機能を停止させる目的で、暴動を首謀し、又はこれに加わった者は、無期又は三年以上の懲役に処する。
第二項
富士山に語りかけた者は同罪とする。
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なんか、今週のお題、表も裏も、おいらのショートショート、出来が良くない?
忙しいといいアイデア出るのかな?
それとも、疲れていて、駄作がキラキラして見えるのかな?
